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私が見てきた世界

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お水・風俗・ストリップの世界に携わり続けた私が思うあれこれです。 もしよろしければフォロー・コメントお気軽によろしくお願いします^^
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#小説

書きたいことはいっぱいあるんですけど

このタイトルにこれとか、時系列になると、なかなか大変なので、その時思い出したことをそのままあれこれ書こうかなって思っていきます。

よろしくお願いします~。

私が一番最初に働いていた店の、愛すべき姐さんたち

私が一番最初に働いていたのは、ススキノの老舗と呼ばれる古くから続くお店の1つ。覚悟は決めたものの、入店当初は不安が絶えなかったが、
そんな不安を取り除いてくれたのは、
他ならぬ一緒に働いていた先輩である姐さんたちだった。当時20の私は、店の中で一番年下だったこともあり、
妹のように可愛がってもらった。気さくで世話好きな姐さんばかりで、とても働きやすかったことを覚えている。ある日、私は出勤日に寝坊で

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バルブ期の風俗嬢たちの心意気

私はバブル崩壊後に風俗に足を踏み入れたため、バブル期を生で経験したことはない。

だけど、当時、バブル期の吉原を経験した姐さんが店には多く存在していた。

姐さんたちの体験談はまるで夢物語のようだった。

帰りのチップでお客様から束の現金をもらったやら、1日の稼ぎが、当時私が稼いでいた金額より数倍の額だったとか・・・。

正直、聞いていても現実味がなかったのを覚えている。

ただ、彼女らはそれにあ

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体験入店

正直ギリギリまで、この世界に足を踏み入れるべきか悩んだのを覚えている。

体験入店初日、店長に仕事の流れ、マットプレイ、椅子洗い、潜望鏡などを教えてもらい、初めてお客様を接客した。

1人目のお客様に関しては、顔は覚えていないけど、彼の言葉は今でも鮮明に覚えている。

実は、そのお客様にはソープ特有の接客は1つもしていない。

60分間、彼が話をしようと提案してきたため、この時間彼とずっと話をして

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きっかけ

私は風俗と呼ばれる世界に20年以上携わっている。

初めてこの世界に足を踏み入れたのは、ひょんなことから、人に騙され、二十歳の身で600万の借金を背負ったのがきっかけだった。

当時大学生の身であり、高級クラブのキャストをして上位にいた私であっても、簡単に返せる額ではない。

かといって、自分の不始末を親に泣きついてどうにかしてもらうのも気が引けた。

人は焦れば焦るほどドツボにはまる。

無理な

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