土曜夜、新宿、ライブハウス。

サブカル感溢れるタイトルでサブカルっぽい話をする。

さよならポエジーが新宿でライブをするというので、ノリで予約して彼氏と行ってみた。

このバンドは人をポエミーな感じにする力を持っていると思う。noteでさよならポエジーって調べると、文章が全部同じ世界観の中にあるような雰囲気がする。

さよならポエジーは、私が2017年ごろ高校生のときに偶然YouTubeで見て、なんとなく好きだと思っていたバンド。オルタナロックに分類されるんだと思う。
サブスクに曲は出していなかったからYouTubeにある数曲だけを聴いて、好きかも〜と思っていた。
神戸拠点のアーティストということで、親近感も感じていた。
高校生だったからライブハウスには行く度胸もお金もなかったから、その数曲を好きなだけだった。

それからしばらくして自分の中のブームが去って、大学生のときTwitterで活動休止を知ってショックを受けた。それからまたしばらくして、活動再開のニュースを知って嬉しかった。相変わらずサブスクで配信はしていないから、まだYouTube上の数曲を好きなだけだった。

ライブハウスが活気を取り戻し、また私も社会人になって数千円のライブを高いとも怖いとも思わなくなって、ようやく時宜を得たという格好でライブに行けた。

ライブハウスの文化にもインディーズバンドに明るいわけでもないので、観客がみんなパーカーやジャージ、明るい髪、暗い髪、色々ラフな格好で、なんとなく「ライブハウスにくる人たち」の装いだったため、アウェーな感じがした。

4つのバンドの合同ライブだったがさよならポエジー以外のバンドのことは知らなかったし、さよならポエジーのことすらメンバー構成も顔も、YouTubeで聴ける曲以外のことも何も知らなかった。事前に聴いた感じでは、他のバンドも好きだと思った。実際素敵だった。

彼氏にジンジャーエールを頼んだら、「炭酸苦手だったと思い直して」ってオレンジジュースを持って来てくれたためウケた。

全然関係ないけど、ライブの時のノリ方がよくわからん。なんとなく頭を振ったり、手を上にあげたりしてる。
一回岡崎体育のライブに行った時、あの人差し指を半分くらい指すみたいなポーズを、体育くんがMCで「ほんまにみんなそれが1番良いノリ方やと思ってる？みんながやりたいポーズをしてほしい」と言っていた。結局みんな人差し指を指すポーズに落ち着いてしまって、体育くんに怒られた。

ライブハウスに行くと、一体感と疎外感の両方を感じる。みんなと同じことをしているけど、どこかみんなと違う気がする。ライブハウスの振る舞いがわからないため、モグリであることがバレているような気がしてビクビクする。結果壁際で腕を組んで、いわゆる後方彼氏ヅラに落ち着いた。

落ち着かない気持ちで演奏を聴いていたけど、すごく良かった。さよならポエジーの音楽の、切実なところが好きだと思う。メンバーの顔も初めて見たけど、なんというか、ギター＆ボーカルのオサキさんが、あの感じで、あの歌詞を書いて、歌ってるんだな〜と思うとすごく良かった。

社会人なので、CDを3枚全部買って帰った。これでさよならポエジーの曲が全部聴けると思うと気分が良い。切実な感じがするところがやっぱり良い。かっこつけるのとも、飾らないのとも違う感じがする。バンドがやりたくなる。またライブ行きたいな〜。
みんな良かったら聴いてみてね。