Beyond 2020 〜スポーツを通じてもっと長期療養のこどもたちに青春を〜
先日、電源開発株式会社(J-POWER)様の季刊誌「GLOBAL EDGE」のOpinion Fileに、活動を立ち上げた経緯、立ち上げから五年間の取り組みやその活動への思いを書いて頂きました。
【記事URL】https://www.jpower.co.jp/ge/63/opinion/index_02.html
治療しながら青春を一緒に送る「チームメイツ」の存在
慶大野球部に入団中の田村勇志くん「野球部の皆さんのように、人を励ませる生き方は本当にすごい、僕もそういう人になりたい」
「良くなって戻りたい場所がある。もう一度経験したいことがある。チームメイツに元気になった姿、成長した姿を見せたい」と、チームメイツの存在はこどもたちとご家族にとって治療を頑張る目標や楽しみ、そしてゴールが見えない治療生活の支えとなっています。
またチームメイツの存在は、「憧れ」の存在に止まらず、こどもたちが「目指したいロールモデル」となっています。今日で精一杯の治療生活に、治療の先にある自分の「未来像」を創出し、長期療養生活を乗り越える原動力になっています。
Being ALIVE JapanのGAME PLAN 2020-2025
この青春の1ページを、もっと長期療養のこどもたちに届けたい、多くの大学スポーツチームと一緒につくりたい。
治療しながら青春を一緒に送る「チームメイツ」の存在を、次の5年間で団体が取り組みたいゲームプランです。
大学スポーツチームでのTEAMMATES活動を広げること、活動に必要な資金を集める目的として、当団体では新たなに、スポーツを通じて、長期療養児と大学スポーツチーム、地域をつなげ、「仲間」をつくるイベント「TEAMMATES Playground (チームメイツ・プレイグラウンド)」を企画しています。
TEAMMATES Playground
TEAMMATES Playground(チームメイツ・プレイグラウンド)は、位置情報機能(GPS)を活用した、大学キャンパスがある地域に設定されたチェックポイントを仲間と一緒にラン・ウォークで周り、街探索しながらポイントを集め、交流するスポーツイベントになります。
参加者はイベントへの参加エントリーとアプリをダウンロードをし、イベント期間中に仲間と一緒にチェックポイントを周ります。各チェックポイントにはミッションもあり、仲間との交流を通して、長期療養児の「青春」を応援できます。参加費は、大学スポーツチームで長期療養児の入団事業を実現する活動運営費に活用されます。
当イベントでは、仲間との交流機会や交流促進だけではなく、大学内外にチームを応援してくれるファンを創出する機会にも繋がります。また選手とファンとの交流、在学生と卒業生の交流、体育会の垣根を超えた交流機会、体育会の学生と在学生との横のつながり創出と交流機会、様々な交流機会と仲間をつくることができます。
新型コロナウイルス禍で長期療養児だけではなく、学生自身も「青春」も限られている中、こどもたちの「仲間」を創出する活動を通して、自分自身の「青春」を送る仲間の創出にも繋がればと考えています。
現在、団体と一緒にこの企画を通して「仲間」を集める大学アスリート、大学生のチームを募集しています。
「TEAMMATES Playground」企画への想い
大学スポーツチームとの活動を始め、私たちの「長期療養児の青春創出事業」は個人の皆様や企業様の寄付で毎年活動をさせていただいています。
今回の企画は、一緒にこどもたちの青春ストーリーを作り共有し喜び合える「仲間」になってもらうだけではなく、応援してくださる皆さんにも「元気」になってもらいたい、長期療養児、学生、応援してくれる方々の新しい「仲間」との出会いや交流機会になってほしい、と考えています。
また地域にある店舗様や企業様とも協動し、参加者がチェックポイントで集めたポイントを活用できる応援企画を作り、地域への来訪者を増やしたり、地域活性化にもつなげていきたいと考えています。
長期療養が必要であっても、今は治療法がない病気であっても、治療しながら最高のこども時代「青春」をつくることで、療養生活の今を支援するだけではなく、10年後、20年後に今ここにない、こどもたちにとって大事な「当たり前」、新しい「可能性」や「選択肢」を小児医療の未来に繋げる活動を、アスリート、スポーツチーム、そして応援してくださる皆様と一緒に目指していきたいです。