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木村華子
2019年7月29日 20:00
先日(中編)で書いた日の数日後、なんとか無事に作品が完成し、いよいよアートフェアのオープニングの日を迎えたのだが、その前に私はまた一人でひっそりと古いマンションの一画に向かうことにした。それまで長らく天気が曇りか雨の二択だったが、その日は朝から晴れており、外に出るとどこからともなく一層甘い花の香りが強く漂ってきた。 前回ルルさんと訪れた時は雨が降っており全体的に暗い雰囲気だったマンションも
2019年6月5日 21:21
さて、前の記事にも書いたが先月1週間ほど中国の深センに行って作品制作をしてきた。私にとっての初中国である。今回はそこで見た、忘れられない深センの古いマンションのことを書こうと思う。無駄に長くなったので、前編と後編に分けたがざっくりいうと内容は題名の通りだ。(しかしなかなか肝心の古いマンションのことに辿りつかず、だらだらと書くことになるが許してほしい。) ところで深センと言えば、何を想像す
2019年7月26日 00:03
6月〜7月頭まで何かとバタついており(7月前半はART OSAKAに出展していました)、すっかり間が空いてしまったがやっと前回の記事の続きの題名にもなっている古いマンションの話である。前編後編を予定していたのだが、あまりにも長くなってしまったので今回は中編である。 深センで泊まっていたホテルの道を挟んだ向かい側に、日本の古い団地のような雰囲気のマンションが立ち並んでいる一画があった。その一