体臭を増やす食べ物 減らす食べ物
夏に気になるのが体臭です。
今回は食事から迫ってみます。
◆食事がニオイの元
脂ぎっている男性に体臭の強い傾向がありそうです。
また、更年期女性の体臭の悩みも無視できません。
体臭の強い人と、弱い人の違いはなんでしょうか。
1番は年齢であり、40歳を過ぎると加齢臭が問題になってきます。
2番目は遺伝的体質かもしれません。
これらは努力しようのないことですが、
今日から変えることができるのが食事です。
体臭は、皮脂(皮膚のアブラ)の酸化によって生じると言われます。
皮膚のアブラは、皮脂腺という器官から分泌されます。
皮膚のアブラは、何から作られるのでしょうか。
体の原材料は100%食事であり、皮膚のアブラも食事からできています。
どんな食事が、酸化しにくいアブラを作ってくれるのでしょうか。
諸説ありますが、「慢性炎症」という切り口で見てみましょう。
◆慢性炎症を起こす食事がニオイの元
体は慢性炎症によって老います。
自動車のエンジンを思い起こしてみましょう。
車が走っているあいだ、エンジンは熱くなって、劣化してゆきます。
バッテリーを替え、ブレーキを交換し、修理を重ねて走った車も、
20万㎞も走れば廃車でしょう。
慢性炎症の量は、車の走行距離のようなもので寿命と直結します。
慢性炎症を起こす食事が、酸化しやすいアブラを作るという仮説が立ちそうです。
★慢性炎症を起こす食べ物
慢性炎症を惹起する食べ物のトップはトランス脂肪酸です。
例えば、スナック菓子、パン、マーガリンなどであり、
最も避けるべきでしょう。
次いで、肉、牛乳、バター、サラダ油、キャノーラ油が挙げられます。
経験上、さもありなんとうなずけます。
★慢性炎症を減らす食べ物
慢性炎症を消火する食事の代表は野菜であり、ダントツでしょう。
次いでオメガ3系の脂肪酸(魚、アマニ油、エゴマ油)と果物です。
また、緑茶、豆、いも、きのこ、海藻も効果的です。
食事を変えれば体臭も変わる。
そう信じて、日々の食事を見直してみませんか。
参考文献
1)香川靖雄:「健康寿命延伸のための食事」,アンチ・エイジング医学 16(6): 724-728, 2020
2)Nitin Shivappa et.al:Designing and developing a literature-derived, population-based dietary inflammatory index,Public Health Nutr.August; 17(8): 1689–1696,2014
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