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足の皮むけは、かゆくなくても水虫かも
夏に増える皮膚病といえば、なんといっても「水虫」でしょう。
水虫と言っても、原因は「虫」ではなく「カビ」です。
カビとはなんでしょう。
◆カビは胞子と菌糸
カビは「胞子」と「菌糸」からなります。
胞子とは、球の形をしており、種のようなものです。
周りの環境が調うまでは、胞子の形で冬眠しています。
カビの好きな温度は27℃であり、じめじめしていると発芽します。
胞子からニョキニョキと枝のように菌糸が出て増殖します。
![](https://assets.st-note.com/img/1659790888588-C2WCSic0qc.jpg?width=1200)
水虫は皮膚の表面の角質を餌に生きています。
角質はコピー用紙1枚分くらいの厚さであり、
水虫菌は皮膚の表面を広がって増殖します。
決して皮膚の奥には入っていきません。
◆かゆくない水虫もある
水虫というと「かゆい」というイメージがあるのでしょう。
患者さんに「これは水虫です」と説明したとき、
「えっ、でも、かゆくないんです」と驚かれます。
かゆい水虫は5~6割であり、約半数はかゆくありません。
水虫の多くは、足の裏や足の指の間にでき、皮がむけてきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1659791043449-xyV1CktSKL.jpg)
病院では、その皮を特殊な液で溶かして顕微鏡で見ます。
胞子はなかなかみつかりませんが、菌糸はウヨウヨいます。
患者さんに顕微鏡の像を見てもらうと驚きます。
「自分の足に、こんな気持ち悪いものが!」
治療へのモチベーションとなります。
足の裏や指の間の皮がむけていたら、病院で見てもらいましょう。
かゆくなくても水虫かもしれません。