「あせも」は 1デイ2シャワー
夏は湿疹ができやすい季節ですが、原因の1つが「汗」です。
首、わき、胸、背中、肘や膝の内側、下着があたるところなどが、
赤くなったり、ブツブツができたりしてかゆくなります。
汗は皮膚に出たばかりの時は、水分とわずかな塩分ですが、
時間と共に雑菌が繁殖します。
◆細菌フローラ
皮膚には表皮ブドウ球菌を始めとする細菌がびっしりと住んでいます。
「腸内細菌」は有名ですが、腸にだけ細菌がいるのではありません。
皮膚の表面にも多種の細菌が、細菌フローラ(細菌叢)を形成しています。
そのほとんどが無害の菌ですが、中には迷惑な菌もいます。
それらの菌が色々な刺激物質を出すため、皮膚がかゆくなります。
◆細菌のネズミ算
細菌の増殖は、37度が最も適しています。
汗をかいて適度にじめじめしている夏は、細菌にとってはパラダイスです。
絶好の環境では、ブドウ球菌は20分に1回、細胞分裂すると言われています。
1個の細菌が1時間後には8個になり、3時間後には512個になります。
たいしたことないように思いますが、6時間後には26万個になります。
この単純計算を推し進めてみましょう。
11時間で85億個になり、地球の人口を突破します。
18時間で1京を超え、その先は、なじみのない単位になるので計算をやめました。
実際はこんな単純計算通りにはいきませんが、細菌増殖はあなどれません。
◆朝シャワーで細菌をリセット
そこでお勧めなのが「1デイ2シャワー」、1日2回のシャワーです。
夕方家に帰ったら、少しでも早くシャワーで汗と細菌を流しましょう。
暑くて寝苦しい夜は、びっしょりと汗をかいて、細菌のパラダイスになります。
朝はシャワーを浴びて、皮膚の細菌をリセットしましょう。
私が「1デイ2シャワー」を推奨していたら、英語の先生から叱られました。
「変な和製英語を作らないでください」と。
調べてみると、「1日2回シャワーをする」は「take a shower twice a day」でした。
「1デイ2シャワー」は、ちょっと恥ずかしいですが、
長嶋茂雄さんの「メイクドラマ」みたいで、いいではないですか。