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〔執筆奮闘記15〕ハードルを下げる

前回、「してほしい行為をファイナルメッセージにする」
ということを考察しました。
今回は、実行して欲しい行為の「ハードルの高さ」について考察します。

◆ハードルが高いと実行できない

「東大に入るには、一日6時間勉強しましょう」
これは正論ですが、ハードルが高すぎます。
ほとんど人が実行できません。

「肉を食べないようにしましょう」
「お菓子は毒です」
「お酒は厳禁。タバコはもっての外」

縁のない人にとっては苦になりませんが、
好きな人にはハードルが高いようです。

ハードルを下げる3つのコツを考えました。

◆すぐに実行できる

「あいうべ体操」は元手もいらず、今すぐに実行できます。
みなさんご一緒に「あ~い~う~べ~」(知らない人ごめんなさい)
「○○の体操を10回3セットする」も、今日からできます。

「寝る2時間前より、テレビやスマホは見ない」は高いハードルですが、
「部屋の照明を電球色に変え、夜8時を過ぎたら暗くすると快眠できる」は、実行できそうです。

◆継続できる

たとえすぐ実行できても、続けなければあまり意味がありません。
続ける工夫にはどのようなものがあるのでしょうか。

「コラーゲン」を摂ると肌の弾力アップにつながりますが、
より安価な「ゼラチン」にも同様の効果があります。
「ゼラチン」を摂りましょうと勧める方が長続きしそうです。

「タバコやめるぞ」の決意は続きません。
しかし、「禁煙外来を受診する」という一度の決心により、
7割の人が禁煙に成功しています。

長続きしない運動も、「運動教室に入る」ことで継続できます。

パソコンでデータ管理できる心拍計や歩数計を購入することにより、
モチベーションが継続します。

継続できる工夫を提案したいものです。

◆より具体的に

「バランスの良い食事をしましょう」
「ストレスを避けましょう」は、
抽象的すぎて、何を実行すれば良いのか分かりません。

・1日に牛乳一杯、卵一個、納豆1パックは必ず食べましょう。

・歩く時は、腕を後ろに大きく振りましょう。
(肩甲骨が動いて肩こりの予防になります)

・インフルエンザの家族と、同じ部屋で寝なければならない時、
寝る向きを反対にしましょう。(頭が1.5m離れれば大丈夫)

・毎月の月初めには、歯ブラシを買いに行きましょう。
(月に1回、歯ブラシを替えることで歯周病の予防ができる)

・運動靴は厚底にする。紐をしっかりと締める。

すべきことが具体的なほど、実行しやすくなります。

専門家の「普通のハードル」も、一般人には高すぎると肝に銘じて、
ハードルの高さを下げてゆきたいと思います。

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