![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101153092/rectangle_large_type_2_a7650e28653f098d6e73d9538cbbb65b.jpeg?width=1200)
おしっこのニオイで分かる健康状態
◆尿の原料は血液
健康診断の定番は血液検査です。
血液によって、さまざまな健康状態を知ることができます。
しかし、度々血液検査をするわけにはいきません。
毎日しているおしっこの原料は血液です。
血液は、通常、見ることができませんし、においも嗅げませんが、
尿なら別です。
尿の色やにおいによって、健康状態を推し量ることができます。
尿の色については別の記事を参照ください。
黄色い尿はOK、赤や白く濁った尿はNG
今回は尿のにおいについてです。
◆アンモニアのにおい
おしっこが強いアンモニアのにおいがする場合、膀胱炎かもしれません。
アンモニアは、鼻にツーンくるにおいがあります。
その昔、傷の消毒にアンモニアを使っていたので、
家庭の薬箱にアンモニアが入っていました。
今日、アンモニアの消毒は使われなくなったため、
アンモニアのにおいを知らない人が増えたのではないでしょうか。
公衆トイレでツーンと臭うのがアンモニアですが、
最近のトイレは清掃が行きとどいているため、
アンモニアのにおいがしなくなりました。
昔の公衆便所でアンモニアのにおいがしたのは、なぜでしょうか。
おしっこと深い関係があります。
健康な人の尿は、ほとんどにおいがありません。
尿が便器の周りにつき、時間がたつと細菌が繁殖します。
細菌によっておしっこの尿素が分解されると、アンモニアができるのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1679749849026-fXjxL0MK75.jpg)
トイレで出したばかりの尿が、アンモニア臭がする場合、
何が考えられるでしょうか。
膀胱炎などの細菌感染が考えられます。
膀胱炎は、おしっこをためる膀胱の中に、細菌が増える病気です。
膀胱内に、昔のトイレの出来事が起きていると考えると、
恐ろしいことです。
◆甘い、甘酸っぱいにおい
おしっこが甘い、あるいは甘酸っぱいにおいがした場合、
糖尿病かもしれません。
糖尿病が進行すると、おしっこに糖分が混じってきます。
糖「尿」病と言うくらいですから。
ただし、本人は、尿の甘いにおいは分からないものです。
糖分の増えた血液が、鼻にも流れており、
鼻が糖のにおいに慣れてしまっているからです。
![](https://assets.st-note.com/img/1679749723540-7utQ1Xn6nk.jpg)
参考文献
1)奥井識仁 監修:『図解よくわかる女性の尿もれ男性の頻尿をぐんぐん解消する!最新治療と予防法』,日東書院,2016