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〔介護を学ぶ34〕2回転んだら対策を立てよう

「ばんそうこうは、どこだ?」

高齢の家族から尋ねられたら、要注意かもしれません。

◆転倒→介護

「転んで骨折」は、介護の原因の4番目です。
いきなり、転んで骨折することは少なく、その前兆があります。
前兆の一つが「転んで膝をすりむく」です。

関連記事:〔介護を学ぶ22〕「ころんでケガをした」は介護の前兆

高齢の家族が転んでケガをしたら、詳しく話を聞いてみましょう。

「2カ月前に転んで手のひらをすりむいた」
ということがあれば、確信して結構です。
「転倒→骨折」が近いことを。

短期間に2回転倒したら、不注意の問題ではありません。
体が思うように動かなくなったあかしであり、早急な対策が必要です。

◆転ぶ場所は?

高齢者は、どこで転ぶのでしょうか。
統計によると、65歳以上の人の事故発生場所は、
居室、階段、台所、庭、浴室の順ですが、居室が突出しています。

参考文献より一部改変

転んだ時の状況を詳しく聞いて、対策を立てましょう。

◆カーペット

カーペットは古くなると、ヘリが浮き上がってくることがあり、
つまずく原因になります。
冬は寒くなるかもしれませんが、撤去することも考えなければなりません。

特に、角が丸まっている場合は危険です。
少なくとも、丸くなった部分は切り取りましょう。
少々不格好になっても、転んでケガをするよりはマシでしょう。

◆敷居

昔の家には、部屋と廊下の間に敷居があり、
高さ3cmほどの段差があります。
その段差をなだらかにする、三角柱の器具があります。
「段差スロープ」で検索してみてください。

◆床に置いた物

床に散らかっている物を踏んだり、
それにつまずいたりして転倒することがあります。
レジ袋を踏むとズルッと滑ります。
床には、なるべく物を置かないように片づけをしましょう。

◆足が滑って

フローリングの場合、靴下がつるんと滑ることがあります。
靴下の裏に滑り防止のイボイボのついた靴下がおススメです。

参考文献
1)望月幸代監修:『仕事と両立させるための親の介護Q&A』,ミネルヴァ書房,2011

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