足を組む人は、お尻のストレッチをしよう
◆なぜ足を組むのか
イスに座って足を組む人を見かけます。
あまり行儀のよいものではありませんし、
骨盤の骨格や、血流にも悪そうです。
カッコつけるために組んでいるのではなく、無意識でしょう。
足を組むクセは、太ももやお尻の筋肉のコリからきていると思われます。
肩がこったとき、無意識に腕を上げて伸びをします。
肩や腕の筋肉を伸ばすことにより、血流が良くなることを、
体が知っているのでしょう。
足を組むのも、そんな理由かもしれません。
◆筋肉は使わないと縮む
ストレッチで伸ばしたい3大筋肉は、
胸の筋肉(大胸筋)
お腹の筋肉(腹直筋)
お尻の筋肉(大殿筋)です。
普段使わない筋肉なので、縮んでしまっているからです。
筋肉は使わないと縮んで硬くなります。
これを「拘縮」といいます。
寝たきりの人の介護をしている人は実感していると思います。
腕を使わないと肘が曲がったままで固まってしまいます。
下肢を使わないと、膝や股関節が曲がったまま硬くなってしまいます。
お尻の筋肉は、特に高齢者は使う機会が少ないため、やせやすいのです。
積極的にストレッチをしましょう。
◆お尻の筋肉のストレッチ
〔やり方〕
イスに腰掛け、右足首を左膝に乗せます。
膝と足首を持ったまま、ゆっくり上体を前に倒します。
このとき、背筋は伸ばしたままにしましょう。
左右30秒×2回が基本です。
「イテテーッ」
今まで経験したことのないところが伸ばされるでしょう。
参考文献
1)森 俊憲、森 和世:『体を芯からやわらげる健康ストレッチ』,永岡書店,2011