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生産地訪問: Saint-Bris-le-vineux

こんにちは!

早いもので年末になり、20日(金)で学校は一区切りとなり、ついにお待ちかねの2週間のバカンスがやってきました。

ということで、今回はDijon(ディジョン)から北東に150kmほど離れた、Saint-bris(サン・ブリ)という街でその週末に開催されたMarché du réveillons dans la cave de Saint-Bris-le-vineuxというお祭りに行きました。

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Saint-BrisはBourgogne(ブルゴーニュ)地方でいえば、北の方でYonne(ヨンヌ)県の街で、ワインに詳しい方には、Chablis(シャブリ)の近くの街といえばわかりやすいのではないのかなと思います。

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↑この赤い点がSaint-Bris-le-Vineuxです

バスに2時間に乗り、近隣の町であるAuxerre(オーセール)まで行き、現地に在住されている方の車でSaint-Brisまで移動しました。

街の周辺は、道も暗く、車がなければ、まず行くことができないような場所で、僕も正直行く前は、この街については全く知りませんでした。

街に到着したのは、夜7時ごろでしたが、街中は人の気配がほとんどなく、街は閑散としていました。ただ本当に見惚れてしまうぐらい星が綺麗でした。ワインが生産されている街ではよくある光景ですが、いつ見てもいいものでした。ただ写真に収められないのだけが少し残念です。


今回は有難いことに知り合いの方が働かれているワイナリーの建物の中にある1室に泊めていただきました。

毎年収穫の時期になると、ぶどうの収穫に短期間働きに来る方などがこの部屋に滞在されるようです。収穫の時期は人手が不足するので、このように部屋を持っていて労働者に提供していることがあります。

このような街に行くと、宿泊先を探すことがとても大変なためとても助かりました。


1日目の夜は、ブルゴーニュ地方の名物であるジャンボン・ペルシエ(豚のすね肉で緑の部分はパセリ)、サラダ、ビーフン、ブーダンノワール、ブラン(ソーセージのようなもの)、あとはワインでいただきました。

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この日は、その生産者のワイン8本開けていただきましたが、前日に宿題を5時までやっていた影響で、寝不足だったので、一通り軽く飲んで、食べて、早めに就寝しました。


そして21日(土)、お祭りは予定では、10時からの開催予定でしたが、時間になっても全く様子がなかったので、30分ほど畑を散歩してから街の方に向かいました。結局お祭りが始まったのは、11時くらいだった気がします笑。まあフランスらしいなって感じですね。


このお祭りは、ワイナリーが公開され、蔵で試飲し、購入することができます。このお祭りはワインだけではなく、チーズ屋さん、お肉屋さん、特産品だったりが売られていたり、食事の屋台が並んでいました。

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今回は計8軒のSaint-Brisのワイン生産者が出店してました。この日は5軒のこちらの生産者でワインを試飲し、そして、なんと今回のイベントには、シャンパーニュの生産者も3社出張で出店していて、実際の価格より3割引でワインを販売している生産者もあり、20€以下で販売されているワインも多々ありました。

シャンパーニュはこちらで購入しても大手の生産者は40€弱くらいからで販売されています。安いシャンパンだと品質など考えなければ、12€くらいのものがスーパーで売っています。もちろんお得で日本よりは安いですが、決して安くはありません。

なので、今回はとてもお得で、今回は生産者の方によれば、宣伝みたいなものであまり儲けはないと言っていました。


そして夜になり、生産者の方など13人が集まり、一緒に夕食を食べました。久しぶりに、大勢のフランス人の中でお酒を飲みました。すごく楽しいですけど、やっぱり危険ですね笑。

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ペースが早いのはもちろんのことですが、オーナーの方も古い年のワインを何本も開けてくれたので、気付いたらお酒がすすんでしまっていました。

夜9時ごろから始まりましたが、ふと時計を見ると既に4時前でした笑。本当に恐ろしいですね。 ただ自分の生まれ年の96年のワインを飲むことができたのは嬉しかったです!


そして、次の日ですが、あと残りの3軒を訪問する予定でしたが、一緒に行動していた5人のうち2人は、2日酔いでダウンしていたので、3人で試飲しに行くことに...

前日は昼間からずっと夕食の前まで、試飲を続けていました。

基本的には飲み込まずに吐き出していましたが、場所によっては、試飲会用の吐き出す容器がない場所もありました。

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↑写真は今回のものではないですが、右奥にある赤いバケツのような物がその容器です

そのため、まあ夕食の前から適当な量を飲んでいました。それを考えたら、2人もダウンするのもおかしくはないのかなと思いました。

自分自身もそのまま飲み続けたら危ないのは分かっていたので、こまめに休憩を挟んでいたので、その1日を通して、かなりの量のワインを飲んでいましたが、幸いなことに全く2日酔いがありませんでした。


2年前の時もフランス人とシェアハウスをしていたことがあり、似たようなことがよくありました。単純にお酒を強くしてもらえたのと、お酒の飲み方もなんとなく学んだんだと思います。今その時の学びをようやく活かせたのかもしれません笑。まあはっきりとしていることはフランス人は本当によく飲みます笑。


その残りの3軒の訪問も午前中だけでテキパキと回り、今回の滞在は終了となりました。



なかなかSaint-Brisのような街にくることはなかなかないですし、Saint-Bris、Côté d’Auxerre、Irancyのようなワインを日本で飲み比べをしたことがなく、特に古いワインとなってくるとなかなか飲めるものではないため、とても貴重な機会でした。

このSaint-Brisはブルゴーニュ地方では珍しく、ソーヴィニョン・ブランという葡萄をメインでワインを作っています。特徴でいえば、柑橘系、青野菜、ハーブの様な香りがし、味わいは酸も果実味もフレッシュで、物によっては、青臭さが残ってしまうものもありますが、飲みやすいワインが多いかなと思います。

今回Saint-Brisに来るまで、日本でもSaint-Brisのワインは飲んだことがありませんでした。このような地方のワインって日本では知名度などを考えて、結構素通りしてしまうことが多かったです。


今回はこの街のワインを試飲し、さらに料理などに合わせて時間をかけてゆっくりと飲むことができました。そうすることで、分かってくることもたくさんありました。


食卓の雰囲気も日本とフランスでは全く違うので、もしかしたらフランスの食卓の雰囲気がワインをさらに美味しくしているというのはあるのかなと思いました。


こちらの食事はみんなで机を囲み、ゆっくりと話しながらするものでそんな中で、飲むワインと食事は最高です。僕がワインを好きになった理由もこの食事の雰囲気が好きだからなのかもしれません。

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フランスの家がどこでもこのような家ではないですが、暖炉なんてまず日本で見ないですね。こっちの雰囲気ってなんなんだろうなって思いますね。

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正直、今回こちらに来るまで、ソーヴィニョン・ブランの青臭さが好みではなく、あまりいい印象を持っていなかったのですが、今回たくさんのソーヴィニョン・ブランを飲む中で、その考えが変わり美味しいワインもいくつか発見しました。

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↑この2017年のサンブリが僕の中でお気に入りでした。日本には入荷していないそうで残念です...


面白いワインとどこで出会えるか分からないですし、毛嫌いしてしまうのは勿体無いなと思いました。だからどんな小さな機会でも時間があれば行きたいなと思いました。

それにそもそも僕みたいに経験のほぼない人間は、まずもっと数をこなさないといけないです。本当に何も分かっていないって思います。

他の地方でもブルゴーニュ地方でもまだまだ行ったことのないSaint-Brisのような生産地は沢山あるので、可能な限り足を運び、街を見て、人と会い、ワインを飲み、知っていかないといけないなと思いました。

車がないと大変なところも多いですが笑
頑張っていきたいとやっていきたいと思います。




そして、早いもので2019年ももう終わりですね。

正直、2019年は精神的に安定せず、辛い時期が長かったです。

そんな僕が成り立っているのは、色々な方々に支えられているからです。

ありきたりで薄い言葉かもしれませんが、「感謝」しかないんです。

僕には勿体ないくらいすごい人に出会わせてもらえていますし、出会いが出会いを繋ぎ、多くのことを学ばせていただきました。出会いには恵まれているなと本当に感じます。


僕は、頭も悪いし、不器用で、精神的にも未熟で、自分自身に絶望したくなる時もあります。

さらに今の自分には、自分だけでできるものもなければ、人にしてあげられることも何があるのか分かりません。

けど少しずつでいいから、昨日より今日、今日より明日は、少しでも人に何かを与えられる人に!


このNoteも11月から始めましたが、正直載せきれていないものも多々あり、投稿の頻度も少なすぎると思います。来年はもっと改善し、面白いものを提供していきたいと思います!



では今回はここまでです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!


ご意見、感想、質問などいただけるととてもありがたいです!
よろしくお願いいたします!


では良いお年を!

花井俊介

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