わたしに会う
最近になって、わたしはやっとわたしに会えたと感じている。
「会う」と言っても「こんにちは」と面と向かって会ったということではない。それこそ、たくさんの訳のわからない、分厚く堆積したものの奥に柔らかい殻に包まれた卵がある感じ。その卵の中に眠っている何かが生きている感じ。眠っているけど、夜の星の瞬き、葉っぱの上にちょこんと座っている雨蛙、風に靡く風草や空気の中を点滅しながら漂っている粒々の光やいろんなものと交感している。静かに耳を澄ませて、海を潜るように、集中して堆積物を通り抜けて行けばそれに会うことができる。
ずっと「不安」がわたしの中心にあった。不安で自信がなくて、常に確かなものを求めていた。外に向かって「あれ?」「これ?」「もっともっと」と求め続けてきた。「不安」を覆い隠すくらいにいろんなもので覆い、訳がわからない堆積物で見えなくしていた。怯えている、自信がない、不安な自分を見ないように次々と外に、フォーカスするものを探してきた。
また不安に襲われるかもしれない。また外へ外へと求めるかもしれない。だが、今は何だか「どんなわたしも引き受けていける。」という気持ちだ。奥に眠っているわたしがいることを、それこそがわたしというエネルギーのおおもとであると感じるから。この感じ、忘れてしまうかもしれないから記しておこう。
上記でこの記事おしまいかと思っていた。一晩寝て目が覚めたら、「じゃあ、わたしに会えた、と感じているのは誰?」ってなって、訳がわからなくなった。
すべて意識というスクリーンに映し出されたもの?
訳わからないのも含めて、今感じていることをここにとどめておこう。
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