猫の爪切りで流血騒ぎ
猫の爪が伸び過ぎた。
私のお気に入りの半纏も右下が大幅に裂けてしまった。
一人では切れない。大暴れするから。
子どものヘルパーさんに「ものすごく申し訳ないんだけど、猫持っててくれない?」とお願いして爪切りをした。
誰でも良いわけではない。心から信頼できる自分の言葉を持っている人にしか猫も心を開かないからだ。
「痛い痛い!」と悲鳴を上げてたが「もうちょっとだから我慢して」とさして気にも止めずに切り進めた。
終わった後「あーー痛かった!」と言ってるので見てみたら、手や手首にひどい傷と流血までしていた。
「本当ごめん!どうしよう、治療費払うね!」と謝っていると
「大丈夫ですよ。このままほっとけば自然に治るでしょう」と優しく言ってくれた。もうイケメンって内部までキレイ。
帰りにせめてものお詫びでクッキーを渡して心からの謝罪をしたら
「今回は伸び過ぎていましたよね。だから…」
私は「猫のケアは業務内容に含まれていないので今後はお断りします」と言われると思って覚悟した。
「こんなにのびる前にやりましょうね」と爽やか笑顔と共に帰って行った。
あまりの優しさにジーンとした。
私に利益度外視で優しくしてくれる人は弁護士さんも含めて顔がいい。
イケメンとは顔貌が整っているだけでなく、他人の気持ちに敏感で寄り添おうとしてくれる目つきだ。
自分に余裕があると、他人にも優しくできるのだろうと思う。
若いから女性としてではなく人間として見てくれる。
昭和脳のおっさんは男尊女卑思考が染み付いていて、嫉妬や女性嫌悪を拗らせていて始末に負えない。平気で契約内容を無視して嫌がらせ行為をする。
私も出来る限り他人に優しくして、思いやりの循環を促していきたい。
お金は払えないけど、優しさはちゃんと受け止めているよ。
その思いは次世代に返していく。
本当にありがとう。
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