コーチングってなんだろう
記事を見つけていただきありがとうございます。メーカー人事・コーチのはなごえです。
今回はコーチングとは何かについて説明します。私がコーチングについて初めて調べた時に知りたかった「定義」と「何ができるのか」について書きました。
他にも知りたいことがあれば、お気軽にご連絡ください。随時追記していきたいと思います。
コーチングの定義
実は、コーチングには明確な定義がありません。コーチングに関する書籍、コーチングスクールやコーチのWEBサイトを見ても似ているようで少しずつ違っています。
「国際コーチング連盟(ICF)」という国際的なコーチングの業界団体のような組織があるのですが、そのWEBサイトには次のように表現されています。
コーチングとは、思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くことです。
対話を重ね、クライアントに柔軟な思考と行動を促し、ゴールに向けて支援するコーチとクライアントとのパートナーシップを意味します。
ただ、これを読んでもわかったようでわからないのが正直なところではないでしょうか。少なくとも私はそうでした…。
ですから、ここではあえてもう少しシンプルに、コーチングを受ける人の視点で定義してみました。(あくまでも個人的に考えたものなのでご参考まで)
コーチングとは、コーチとの対話の中で質問やフィードバックなどを受けることにより、思考・行動が促進され目標達成や悩みの解決に役立つサポートツールである
ICFの定義には「パートナーシップ」とありますよね。コーチとクライアントとの関係性自体コーチングなのだと。
何度もコーチングをしたり受けたりしていると確かにその通りだと感じるものですが、実感できるのはコーチングの回を重ねた後だと思うので、まずは「目標達成や悩みの解決に役立つサポートツール」のイメージで捉えてもらうと良いかと思います。
コーチングで何ができるの?
コーチングは目標達成や悩みの解決に役立つとお伝えしましたが、もちろんコーチングを受ければ目標達成や悩みが解決するというわけではありません。
ではなぜコーチングが役に立つのか、それは次のような効果があるからです。(重複を気にせず思いつくままにリストアップしてみました)
・行動を促進する
・生産性が高まる
・やる気が出る
・思考が整理される
・考え抜くことができる
・モヤモヤが明確になる
・新たな視点や気づきが得られる
・キャリアや人生の満足度が高まる
・ストレスが減る
・ストレスに強くなる
・決断できるようになる
目標達成も悩みの解決も、突き詰めれば、考え行動することで状況が変わるものです。
ですから誤解を恐れずに言えば、自分で考え行動できる人にコーチングは必要ないのかもしれません。
ただ私自身コーチングを受け、学んだ経験から思うのは、一人で考えるよりも明らかに視野が広がり行動を継続できるということです。
目標達成には行動が必要なことは納得できると思いますが、悩みの解決はどうでしょう?
悩んでいることの裏には必ず「望んでいること」があるはずです。
目標達成と聞くと「○○大学合格」「資格を取る」「○kg減量」ということを思い浮かべがちですが、マイナスからのスタートでも構いません。
例えば、以下のような悩みを望みに変換すると、それは目標になります。
悩み:職場のAさんとうまくいってない
望み:普通に話せるようになりたい《目標》
望んでいることを明らかにすると「Aさんと普通に話せるようになる」という目標が出てきました。
そうすると、目標達成に向けたコーチングとなって解決につながるというわけです。
ですが、行動しても変わらないという悩みを抱えている方がいるかもしれません。
そんな場合でもコーチングが有効なのは、次のようなケースがあるからです。先ほどの職場のAさんとの人間関係を例に説明します。
▶ 状況に慣れる
例えばコーチングの結果、「まずはAさんにあいさつしてみよう」というアクションプランを立てたとします。
毎日あいさつしてるうちに、段々慣れてきて「あいさつ+一言声をかける」ことができるようになったとしましょう。でもAさんの態度は相変わらず。でもその態度に慣れたら、もうAさんとうまくいってないことは悩みではなくなっているかもしれません。
このように、状況は変わらなくとも行動するうちに慣れることで悩みが消えることもあります。
▶ 考え方が変わる
人には考え方のクセ(心理療法の一つである認知行動療法では「非適応的な思考」というそうです)がありますので、どうしても一人で悩むとネガティブな方に考えが偏ってしまうことがあります。
そのため同じ状況に置かれても、落ち込んでしまう人と全然気にせず元気な人がいます。
コーチングではコーチが様々な視点から質問を投げかけるので、コーチと話しているうちに新たな視点が生まれることがあります。
その結果、悩みが消えることもあるというわけです。
▶ 話してスッキリする
心理学にはカタルシス効果という言葉があります。
「カタルシス」とは、心の中にたまっていた言葉にならないもやもやした感情を、何かをきっかけに吐き出し、解放させること。さらに、それによって気分がすっきりし、不安や緊張などの症状がなくなることを「カタルシス効果」といいます。(日本の人事部「人事キーワード」)
コーチングでは基本的にクライアント(コーチングを受ける人)が話しますので、感情を吐き出して解放させることにもつながりカタルシス効果が起きて悩みが消えることもあります。
以上、コーチングで何ができるのか、ご理解いただけたでしょうか。さらに詳しく知りたいという方は気軽にお問い合わせください。
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