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前に宝石とは?という記事を書きました。今回はもう少し膨らませて図解も入れて書いていきます。


鉱物と宝石の関係

宝石のほとんどは鉱物ですが、鉱物でないものも含まれます。
「鉱物じゃないけど、綺麗だから宝石には入れよう!」です。

その関係性を図にすると、多分こんな感じです。

鉱物とは?

鉱物の定義は次の通りです。3,500種ぐらいあると言われています。

天然に産出した無機物質で、一定の化学成分と物理的性質を持つ。
通常は、原子が規則正しく配列した結晶を指す。

上の図では青い〇の部分が定義の通りの鉱物です。薄青いコブみたいな小さい〇が例外で、オパール、オブシディアン、モルダバイトです。これらは鉱物に見えますが、結晶構造を持ちません。

10月の誕生石としても有名なオパールは、実は堆積物です。ケイ酸の球が積み上がったようなもので、その球の隙間を光が曲がりながら通ることで、あの遊色play of colorが生まれます。

オブシディアンとモルダバイトは共に天然ガラスです。
オブシディアンは黒曜石としてご存じの方も多いのではないでしょうか。火山より生じたと言われます。モルダバイトはグリーン系のことが多く、隕石の衝突によって生じたと考えられています。原石の表面はボコボコしていて、ゴーヤの皮みたいです。

これらは結晶構造を持たないものの、鉱物に分類されます。

鉱物ではないけれど、宝石である

有機質のものです。アンティークジュエリーにも使われていますし、そもそも鮫や動物の歯をお守りのように身につけたのがアクセサリーの起源という説もありますね。

真珠(貝等の生成物)、珊瑚(海洋生物)、琥珀(樹脂の化石)、べっ甲(亀の甲羅)、象牙、ジェット(木の化石)の他、シェル(貝)を彫ってカメオにしたりします。

宝石の定義

宝石の定義はこうです。もはや数値では測れないものになりますが、上図では赤い〇で囲んだ部分です。

  • 比類なき美しさ

  • 希少価値

  • 不変の耐久性

宝石は100種ほどと言われています。その中で、宝石店で見かけるのは30種とも。それを詳しく見ていくことにしましょう。

宝石のあれこれ

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