ここに小松菜をちぎるヒトがいます
『低コスト生活 がんばって働いている訳じゃないのに、なぜか余裕ある人がやっていること。』(かぜのたみ著)を読みました。
幸福って、ヒトと同じ事をして同じ物を持って得られるものではないのですよね。私も学生時代や社会人になってしばらくは、行きたくもない食事や飲み会に行ったり、流行を追いかける方ではなくてもそれなりに取り入れたりしていましたっけ。
それらの全てが無駄だったとは思いません。何か大きなきっかけがあったわけでもない気がしますが、時間をかけて、自分が好きなものだけに囲まれる生活、できるだけシンプルな生活をしたいと思うようになってきました。
やっていること、勉強していることが多いと、どうしても増えてしまうものはありますね……テキストとか参考図書とか、道具とか。でもまあ使っているなら良いかなと思います。ミニマリストには程遠いですが。
一人暮らしを始めた頃は今よりだんぜん張り切っていました。肉を買ってきたら80g位ずつに小分けして冷凍、玉ねぎは薄切りやみじん切りを炒めて小分けにして冷凍。毎晩そこに野菜を合わせて炒めたり煮たりして、味付けのバリエーションも塩コショウ、醤油のほか、チリ、オイスターソース等も用意していました。
いつしか、買ってきた食材はど~んと調理してから、冷凍・冷蔵するようになりました。味のバリエーションも減ってきました。塩コショウ、醤油、味噌で十分だなと思うようになったからです。
市販のドレッシングは初めての一人暮らしの頃からほとんど買っていません。塩コショウ、オリーブオイル、レモン汁で十分ですから。
まな板と包丁を出して切るくらいのこともしたくない時。でも野菜は食べたい、ならば……小松菜を洗ってちぎる女、爆誕。いいんですよ、誰に見せるわけでもないし、食べてもらうわけでもないし。
「きちんと料理せねば」という呪いはかかっていなかったと思います。でも「きちんと料理したい」ぐらいは思っていたでしょうか。それは、伯母たちが褒めるぐらい母が料理をしていたからでもあり、姉が管理栄養士だからでもあり。ただ、私は違いますので。
「ちぎってもバランスは意識して摂っているからOK!」
このくらい、ゆるい方が気楽です。
🐟
先日は「小ぶりだけれど卵を楽しむ子持ちししゃも」なるものを見つけました。安いから中国産かと思ったら、ノルウェー産。では買いましょう。
これをパスタにする時も包丁で切らず、フライパンに入れてからフライ返しでいくつかに切り分けました。うまい具合にこぼれ出た卵がパスタに絡んで、かえって良かったんですよ。
消費期限がきそうな時に残っていたししゃもを冷凍しておき、これを使う時もひねってちぎりました。半分凍っていたので楽でした。
そうそう、パスタソースも味見ぐらいしか買ったことはありませんね。
小さく試して、良さそうだったら継続する ── これが私のライフかな。低コストにはまだまだですが。