【映画】午前4時にパリの夜は明ける
観終わって改めて邦題を見ると、ああそれで午前4時かと思いました。
多くの人が寝ている時間でも、仕事の人、眠れない人や眠らない人などいるものです。
大して働いた経験がないのに、夫に出て行かれて子供2人を養わなくてはならなくなったエリザベートにシャルロット・ゲンズブール。働くことになったラジオの深夜番組のパーソナリティにエマニュエル・ベアール。
舞台は1981年のパリ、テレビの深夜放送にラジオは押されている、というようなセリフも出てきます。それでも、落ち着いた声でリスナーの話に耳を傾ける番組は、人の心に寄り添っていたのだろうと思います。
その番組に出た家出少女タルラ(ノエ・アビタ)を家に泊めたことで、多感なティーンであるエリザベートの息子マチアスにも影響していきます。
ハリウッド超大作のような派手な出来事は起こらないにしても、ちょっとした出来事や言動は確かに誰かの人生を変えていき、そのことがまた誰かの人生に関わっていくものですね。
何か固執していたものを手放すと、新しい別の何かが手に入る ── そんなメッセージもあったのかな、とも思いました。
ミカエル・アース監督の前作は『アマンダと僕』。観ました。
こちらの方が大事件が起こりますが、それでも淡々と日々の営みはある、ということも丁寧に描いていたと記憶しています。
マチアスが初めての選挙に行くシーンがあって、姉が「投票どうだった?」と聞き、そこへ母エリザベートが合流して言葉をかけます。初めての投票がそんなに意味を持っているのかと驚きつつ、当時のフランスの政治に対する教育はどんな感じだったのだろうと興味を持ちました。
それにしても、皆さんタバコ吸いすぎ~!1981年のパリに行ったら、副流煙で喘息が悪化しそうです。
公式サイトの有名人のコメントに見覚えがあるなと思いましたら、noteでした。クリス智子さんと小川沙良さんはJ-WAVEで聴きますし、クリ智さんは他の映画のコメントでもたびたび拝見しています。
水曜日にタイムフリーでラジオを聴いていたら紹介されていて、ちょうど昨日公開で。シネスイッチ銀座は金曜日がレディースデーです。しかも未だに950円!さすが元祖ですよ。
今は2日前からチケット発売ですので、アクセスしたら大好きな2階席最前列がまだ空いている~♪というわけで、夜にすることはあったのですが取ってしまいました。最終回でしたので、先着の初日プレゼントは終了していたようです。
トップ画像は上映前、18時前頃の写真です。日が長くなりましたね。
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