【映画】はたらく細胞
キャッチフレーズ通り、笑って泣けてためになりました。
漫画は少し読んだことがあって、赤血球の寿命などホロリ(としつつちょっとホラー)とすることも。映画.comでたびたび記事を読んでいたので、『るろうに剣心』を超えるアクションを(アクション監督がるろ剣)という意気込みにも期待していました。
阿部サダヲ&芦田愛菜が人間の親子役で、不摂生の父のブラックな体内環境に、そりゃ細胞だって疲弊するよなぁ……と納得しました。場末のパブみたいなお店が並ぶ細い道にLDL(コレステロール)がゴミ袋を投げ込んで ── こうして血管をふさいでいくわけですな。
対する娘は真面目な生活・食生活で、細胞の世界もヨーロピアンでオシャレな屋台やお店が並んでいました。「身体に気をつけよう」という時のイメージに良いです。
ニンゲン側も描くことで、その身体の中ではこうなっているという対比がよくわかって良かったです。ニンゲン役で加藤清史郎くんも出ていて、芦田愛菜ちゃんも二人とも大きくなったなぁと近所のオバチャン目線になってしまいました。
描かれていた体内というのは「社会」や「職場」にも置き換えられますね。あのヒト(細胞)いいな、と役割に憧れることはあっても、自分の役割をこなすのが仕事ですし、実はお互いに憧れがあったり。
「ただ酸素を運ぶだけ」と言う赤血球を見ていたら、給与計算していた頃の自分を思い出しました。地道だけど、無いと困る仕事もあるのですよね。
白血球の佐藤健さん、白塗りでもカッコ良かった~。ドラキュラやフランケンシュタインなどの化け物悲哀系映画も好きなので、Fukaseさん演ずる細胞も悲しくて好きでした。
「はたらくくるま」の替え歌の「はたらくさいぼう」、こちらも楽しいです。キラーT細胞の「KILL」のキャップがカッコイイですねぇ。街中でかぶっていたらちょっと物騒でしょうか。「白血球」と書かれた白いキャップはショップにありましたよ。
1月のPERFECT DAYS以来の映画館でした。トップ画像の通り、TOHOシネマズ日比谷へ。日本橋と迷いましたがどちらもTCXでしたし、日比谷のスクリーン1は入口に近いのが楽で。
この後、Yoko.Fさんも同じ日比谷で同じ作品をご覧になったらしく……奇遇ですね。観たい映画は公開された次のサービスデーにはと思っています。
そういえば、映画の「肺」のシーンで見たことのある構造物が出てきて、帰って調べると当たりでした。ヒントは有楽町。下から見上げるだけだとわかりにくいかもしれませんが、上の方の会議室でセミナーを受けた時に通った渡り廊下で白血球のセンサーが働いたんだなぁと思うと、用もないのに行きたくなってしまいます。
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予告編を観ていたら、来春公開の『ウィキッド ふたりの魔女』が楽しみになってきました。