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“一期一会” リゾバで得たもの
ー2024夏ー
家も仕事も貯金もナシ、失うものはこれ以上ないと思いつきで飛び込んだリゾートバイト。せめてもの気持ちで地元北海道を選んで、今年の夏はここに捧げると決めた。
最初の1ヶ月くらいは、休みを一緒に過ごすほどの友だちは見つからず。
一人で近くの川や夜の公園をおさんぽしてみたり、地元の友だちを頼りに飲みに出かけたり
大好きだったはずの北海道の自然や大きな空にさえ寂しさを覚えるほど、
慣れ親しんだ東京のみんなや暮らしが恋しかった。
はやく帰りたい。けど帰る家ないしな、てかどこに帰るんだろ、帰る、とは・・・?ってぐるぐる考えたり
でも、一人ぼっちで寂しい気分になるときも
不思議と今の身軽さが心地よかったりもして。
選択肢が広がったこと、
新しい環境に飛び込んだじぶんが誇らしくもあった。
しばらくして寮の生活にも慣れてきて、
一緒にご飯食べたり仕事終わりに遊びに行ったりするような友だちができた。
支給されるお弁当を温めに食堂に行くと、
ふらっと一人 また一人と
約束するわけでもなくみんなが集まってきて
気づけば小さなテーブルを囲んで何時間もおしゃべりしたり
お酒を持ち寄って、UNOとか人生ゲームとかしたり、
次の日も朝早くから仕事なのに楽しくなっちゃって
眠い眠いって言いながら出勤したり。
青春の延長みたいな、
なんでもない日常が特別になっていって
そこでの暮らしが好きになった。
あーいやだ、って不貞腐れないで
どうにか楽しもうとするのはじぶんの長所だと思っていて
「帰りたい」がいつの間にか「終わってほしくない」になって、
最終日の空港でぽろっと泣いちゃうくらい
大好きなみんなと、思い出ができた。
出発前のじぶんには想像もできなかったこと。
正直、これからも大切にしたいと思うような繋がりができるなんて思ってもなかったし、
3ヶ月。一緒に働いてる間だけの仲間。くらいの感じだと思ってたのに
離れてからも連絡を取り合ったり、
今まで縁もゆかりもなかった都道府県に友だちの顔が思い浮かんだり、
“一期一会”という言葉の意味がものすごくしっくりきていて
人生レベルで見たら、ほんの一瞬
そこにたまたま巡り合わせた人たちとの出逢いを
こんなに愛おしく思えるなんて
幸せで貴重な経験♩
大好きなファッションに身を包んで、
髪染めたりネイルしたり
好きなじぶんでいられる仕事や環境を手放したくないと思ってたけど
着飾らない素のじぶんのままを好きでいられて、楽しめたこと、かなり大きな気づき。
いろんなモノやコトに溢れた“東京”というまちの刺激が、かえって視野を狭めていたのかもと思う。
意図せず、SNSと距離を置くきっかけになったのも良かった。
脳みそがどんどんフラットになって、じぶんを取り戻していく感覚というか
この3ヶ月でどんどん生き生きしていくのがわかった。生き生きしすぎたりもした。
(最後の一言はわかる人にだけわかるやつです、すみません。)
なにかに行き詰まったとき、いっそすべて手放してみるのは、結構アリです。
手放すっていうのは捨てちゃうんじゃなくて
いったん隅っこに置いとくみたいな
たまには、思い切ることも大事。
わたしは新しい環境に適応していく感じがわりと好きなので
思い切ってばかりですが、
やっぱりその場に留まるだけじゃ得られるものって少ないなあと思う。
“一期一会”というものを身をもって体感できた、
意味のある3ヶ月でした。
これからはもっと、時間もお金も、経験に投資していきたい!
北海道でのリゾバ生活を終えて、次の暮らし、
箱根の部屋でこれを書いています。
ここも3ヶ月。今年の末まで。
2024年が終わる頃、またどんなふうにじぶんの価値観が変わっていくのか、
どんな選択肢が生まれるのか、楽しみです。
・・・
読んでくれてありがとう✴︎ 今後も見守っててね〜、いいね嬉しいです♡↓