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師走とも言いますけれど

12月は否が応でも忙しい
忘年会シーズン。
それだけならいい。
特に結婚してからは
親戚行事やらなんやらかんやらで
女で手はすぐに駆り出される。

猫の手も借りたい
自分も忙しい時期に
嫁や娘の手を借りようとしている
彼女達もまた
猫と手を借りたいと
思っているはず。

師が走る
と、書いて師走。
普段は走らない師も
走らねば行けないほどの一ヵ月。
みんなが切羽詰まってくるくせに
器用にクリスマスや忘年会や
ニューイヤーパーティーの準備を進める。
年賀状なんていらないと思いつつ
趣に勝てなくてついつい書いたりしてしまう。

来年に厄介な仕事を持ち越さない為に
誰も彼もが猛スピードで
仕事を終わらせようとする。

飲食店も量販店も
クリスマス商戦や正月商戦で
師も走る時期に売り場のディスプレイを
25日の夜に替えてしまう。

一切の余韻を認めてくれない。

そしてさらには
「あそこの忘年会には行きたくない」
だの
「ここのクリスマス会には呼ばれなかった」
だの
そんな人間風情が粉雪と一緒に舞い上げる。

前が見えなくなるようだ
と、私は思う。

師も走りながらきっと
「色々ありすぎて前が見えないんじゃ。」
と思っているはずだ。

そんな世の中に私は
もう年末年始なんかは
確定申告の準備をないといけないな。
と思いながら過ごすだけでいいんじゃないかと思う。

パーティーも忘年会も
みんな辞めて
家でぬくぬくと1年間の自分を見つめなおす
素敵な時間があればいいんじゃないかと思う。

世界中の人たちが
もう年末年始は否が応でもやってくるから
自分が死んでも西暦は進むし
私がいても同じように謹賀新年になるんだから
もうみんなで大手を振って
何もしないって決めればいいじゃん。

と思う。

そんな訳にはいかないことはわかってるけど。笑

そしたら、旦那とお互いの忘年会のスケジュール合わせで
頭を悩ませることも無い。

どちらの実家にいつ行くか決めなくてもいい。

師も走らなくて済むし
私も毎日走り回らなくて済む。

そんな12月はいかがでしょうか。

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