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TMS治療のあれから

あくまでも私の場合ですが、TMS治療、受けてよかったです。

わたしは物心ついたころから
「なんか自分は他の人と違う」
という違和感を抱いてまして。

結果、大人になってからADHD、ASDと診断されました。

わたしが若いころは、精神の病気の診断がつくだけで生命保険に入れなくなったり、すごく冷たい目で見られたりしてリスクが大きかったので精神科の門は怖くてくぐれなかったのですが…
いまはそういった極端な偏見はなく精神科へ通いやすくなった。それがなにより良かったと思います。
もちろん精神の病気の診断がついてできないこともありますが、それは個性と受け止めて、自分ができることを前向きに進めています。

TMS治療はひと段落つきました。
この治療を受けているというだけですごく攻撃されたこともあるのですが、そういったことも含めて心療内科の医師やカウンセラーの方とも話したりしてます。
カウンセラーの方が診断を下すことはできない。というのは、看護婦さんが病名を決めたり診断を下すことができないのと一緒ですね。
当たり前のことですが、それを聞いてホッとしました。

で、TMS治療に話を戻すと。
わたしはこの治療を受けてとても良かったと思います。すごくいいきっかけになりました。
体感ですが、私の場合はADHDやASDと呼ばれる「思考回路」はTMS治療前後で変化はないです。でも「行動」は大きく変わりました。
たとえばテストで「衝動的にやりたいと思ったことをやるか?」と聞かれたら「やる」と同じことを考えるけど、自分が直面したそれぞれの局面で”衝動的”に行うことは明らかに減ったように感じています。
踏みとどまったときの余裕というか、バッファというか、そういうのが違うんです。

あとは、TMS治療を受けたのがきっかけで今まで感じなかった感情が生まれたのも事実。これは前も書きましたね。感謝というか、共存というか、そういうのを以前より好むようになりました。

わたしは21歳から競馬のライターの仕事をしてきました。当時は今では考えられないほど競馬場は殺伐とした場所でした。でも、そういった殺伐とした雰囲気、まったく抵抗なかったし、むしろ好きだったんです。
でも、いまは殺伐としたものにちょっと抵抗を感じます 苦笑。生まれて初めての感覚です(笑)。(なお、いまの競馬場は決して殺伐とはしていないので、当時の競馬場と同じくらいの殺伐感に対しての感想です)

世の中でTMS治療が賛否両論あるのは知ってます。
わたしの場合は、ADHDもASDも思考回路そのものは変わっていません。
それでも、自制などの余裕が生まれたことや好みが変わったことが結果的にADHDやASDの特性をコントロールする術につながると感じています。


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