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norihiko25
こんにちは。
罪作りな男、罪作りな女。一般的には、こんな表現があります。
『罪作り』
辞書を引きますと、
力の弱い者や純真な者をあざむくような行為をすること。また、そのさま。
と記載されています。
先日、とあるエピソードに出会いましたので記述します。
Aさんは、着替えて更衣室を後にしました。その時、更衣室のロッカーの上に小銭入れを忘れていることに気がつきました。小銭なので仕事後に取りに行けば構わないだろう、と考えました。
そして、忘れたことを隣にいる年配の方に、何気なく話しました。
すると、
「罪作りになるから、きちんとロッカーに入れときなさい。人間は魔が差すことがあるのよ」
と、年配の方は言いました。
Aさんは、すぐに戻り、小銭入れをロッカーに入れました。
短いエピソードでしたが、非常に感銘を受けました。
人間の弱さを熟知している点。それをしっかり注意する点。そして、年配者の指示に従っている点。
罪を意図的に防ぐ、倫理観。僕は、人間の美を感じてしまいました。
人間は儚いものです。誰だって罪を犯すリスクを背負っています。もちろんそれは、いけないことですけれど。
歪んだ正義感で叩き合う、焦燥しきった世界は秋風に乗ってどこか遠くへ。
花子出版 倉岡
オリジナル小説 ↓
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