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日本語と外国語   洋書を読み始めました。 村上春樹

こんにちは♪


先日、知り合いからおすすめされた、パウロコーリエ氏の『アルケミスト』を読みました。『星の王子さま』と比較されるように、フアフアとしつつ哲学的な要素が天の川の如く散りばめられ、とても読みやすい本でした。

アルケミストの中に、「前兆」という言葉が多用されています。


「前兆」



普段なかなか聞きなれない言葉であります。
『何かが起こる前に現れるしるし。まえぶれ。きざし。』
と解釈すると良いでしょう。


そこで気になったのが、原文は何と書かれているのだろうかと。アルケミストの原文はポルトガル語です。私はポルトガル語を習得していませんので、英語の本を購入。

「友人が残りの羊を即座に買ってくれました。彼はいつも羊飼いになるのを夢見ていたから、これはよい前兆だと言っていました」
「My friend bought all the other sheep immediately. He said that he had always dreamed of being a shepherd, and that it was a good omen」

「おまえのおじさんが教えてくれたように、これはよい前兆だ」
「Just as your grandfather taught you. These are good omens」

「あれは前兆の魔法だ」
「That’s the magic of omens」

「近くで戦争が行われているのだった。そして風は少年に、前兆のことばがあること、それは常に、少年の目が見落としたものを彼に教えようとしていることを、思い出させた」
「Battles had been fought nearby, and the wind reminded the boy that there was the language of omens, always ready to show him what his eyes had failed to observe」
となっていました。ざっとみたところ。

前兆=omen
という結果に。

もっと色々な言い回しがあるのかと、淡い期待をしていたのですが、逆に潔くて気に入りました。

さらに気になったのが、日本文学は果たして海外では何と訳されているのだろうか?

日本語特有の文体。
例えば夏目漱石氏の草枕
「智に働けば角が立つ情に棹させば流される意地を通せば窮屈だとかくに、人の世は住みにくい」
など。

主語が記載されていない、日本独特の文体。

果たして何だろうか。



さて、今年は語学の年にしようと考えています。英語と中国語を始めています。勉強がてら、日本文学を洋書で読んでいます。
まずは読みやすいところから、村上春樹氏の『海辺のカフカ』から始めます。
知らない単語を調べながらですので、なかなか読み進め難いのですが、我慢も必要な時期です。


何か発見や驚きがあれば、記事を書きますね♪


花子出版   倉岡剛

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花子出版 hanaco shuppan
文豪方の残された名著を汚さぬよう精進します。