[読書感想文]東の海神 西の滄海
『東の海神 西の滄海』
小野不由美
私が知る器のでかい男No.1が延王尚隆です。
そして、自分が失敗した時に
つい自分の身を守りたくなったときに頭をよぎるのが斡由です。
初めて読んだ中学生の頃から
斡由の人としての小物具合が自分に重なって
十二国記のお話の中で一番印象に残っています。
特に中間管理職になった今
チームメンバーには
斡由のようにだけはなるますまいと意識しています。
でも気を抜くと斡由になりたくなる自分がいるので油断なりません。
自己保身の塊。それが斡由です。
「お上の人が言ったから」「あそこのプロジェクトがそういったから」
みたいに責任転嫁したくなるときは斡由の呪いです。
中間管理職の人は
お祓いにもう一度この本読みましょう。
基本は
延王と延麒六太との馴れ初めや
親に捨てられた者同士の延麒六太と更夜の邂逅の話ではあるものの、
斡由の小物具合に共感してしまうので
すぐ斡由の方に目が行きます。
世の経営者が全員読むべき本な気がしています。
器のでかい男と小物を見比べて
ぜひ器のでかい人間になれるよう努力しようと思います。