[読書感想文]螺旋階段のアリス

実は最後まで不思議の国のアリスの原作を読んだことがありません。

途中で眠たくなっちゃうんです。
イマイチ面白さがわからず。

この本は探偵にあこがれていた脱サラおじさんと
パット見美少女の20歳女性が日常に潜んだ「不思議」と解決していく物語です。

基本的殺人とかはなく
ほのぼのとしたお話なんですが
少し自分の日常の中にあるザラッとした感情を撫でてくる。
そんな面白さがあります。
短編でさくさく読めますし
誰かがひどいことにならないで
最後にスッキリ解決して終わるので
安心感もあります。

人がひどく傷ついたりする場面が苦手な私にはぴったりです。

しかも毎回不思議の国のアリスと鏡の国のアリスの誰かに
依頼者を例えて、今回は〇〇のようだった
と振り返るんですが、
そこに、「え、アリスにでてくるこの人物ってそんなふうに読み取るんだ」と
解説してもらえている気分になるので
倍楽しいです。
これを読んだ直後なら
不思議の国のアリスも読めるのかもと思うのですが
それがなかなか。

この本を持ってしても気分が乗らない。


まずは加納朋子さんの本を
あさりつつ考えたいと思います。

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