アリスの不思議⏰
子どもの頃よくディズニー映画で見ていた
″不思議の国のアリス″
不思議の国のアリスの作者は、イギリスの数学者「チャールズ・ラドウィッジ・ドドソン」が「ルイス・キャロル」筆名で書いた児童小説だ。不思議の国のアリスと聞くと、「不思議の国」というワードから子供心をくすぐり、想像力を沸かせる題名だ。不思議の国のアリスはディズニー映画が有名だ。映像で見ると華やかな感じがするが、物語に着目すると題名の通り不思議でもあり、不気味であるところが多い。アリスがビンに入った飲み物を飲んで小さくなったり、おかしなキャラクターたちがたくさん出てきたり、クッキーを食べて大きくなったり、展開がわからないという世界観の怖さに狂気のようなものも感じさせる。
・原作とディズニー映画
原作と映画では、少し違いがある。映画では不思議の国のアリスと続編である鏡の国のアリスの2つの作品が混合されている。不思議の国は夏の物語、鏡の国は冬の物語となっている。また、映画のほうには、原作では登場しないほうき犬のようなオリジナルキャラクターも存在する。しかし、原作ではチェシャ猫の飼い主だった、公爵夫人の登場がない。公爵夫人は、多くの教訓を語る教訓好きのキャラクターで色々なことを学べるはずなのになぜ映画に登場しないのかは、疑問点である。また、絵の印象も異なる。原作は、怖くて不気味な絵で表現されているが、映画は、華やかで不気味な感じは見られない。映画のほうが子供には向いているようだ。
・印象的な言葉
アリスがチェシャ猫に道を尋ねる場面がある。どちらの道に行けばよいかという問いにチェシャ猫は「それはお前の行きたいところ次第さ、どっちの道に進んでも歩いていけば行きつくさ。」と答える。この答えは人の人生の道も同じだと言える。そして、公爵夫人のセリフに「何にでも教訓はあるものだよ。見つけることができればね。」というものがある。教訓好きな公爵夫人からのこの物語に対する大きな言葉であると考える。不思議の国のアリスには、「教訓のない物語」として言われたが、実際は表面に現れていなくても、いろいろなところに教訓が隠れていることなのだ。チェシャ猫の発言もそうだが、不思議の国のアリスの物語の中には多くの教訓が隠れている。作者のルイス・キャロルは物語から、アリスのように道に迷っても自分を信じて突き進みなさいということを物語を通して教えてくれたと考える。不思議で夢の中にいるようで、不気味さがある作品でも、子供のための物語であるのは、作者が伝えたいことや、教訓がたくさん含まれているからだと考える。
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