私のアレルギー性鼻炎はこの漢方薬で劇的に改善しました
私は、この数年間、ほぼ毎日何らかの漢方薬を服用しているという、漢方ファンです。お陰で大きく体調を崩すことなく生活できています。
私が漢方の効果を実感したのは20代の頃です。学生時代に住んでいた場所にかなり離れたところにある化学工場からのにおいと思われるものが漂って来ていたのが影響したのではないかなぁと思っていますが、20代半ばにアレルギー性鼻炎が発症しました。水のような鼻水が出たり、目が痒くなったりとなかなか大変。抗アレルギー薬を服用したり、点眼したり、鼻スプレーを使ったりして凌いでいました。
そんな時、漢方に詳しい先輩が小青竜湯を勧めてくれたのです。 そのころの医学部で漢方薬のことなど全く授業で出てこなかったので、半信半疑で服用してみました。もちろん抗アレルギー薬も使っていましたが、一服めから少し症状が軽くなったような感じがしました。まさかそんなに早く効くはずないと気のせいだろうと思いました。飲んだり飲まなかったりとあまり熱心に服用していなかったのですが、気がつくと点眼薬や点鼻薬をあまり使わなくなっていました。どうやら小青竜湯がかなり効果的だったのだと気づいた頃、その年の鼻炎の季節は過ぎました。
次のシーズンでは、鼻に少し訪れを感じたらすぐに小青竜湯の服用を開始してみました。もちろん通常のアレルギー薬なども使用しました。するとあまり症状が酷くならずに、点眼薬などの使用回数が劇的に減りました。その後も症状が出そうと感じたら、まずは小青竜湯を服用しておき、それでも症状が少しあるようであれば抗アレルギー薬を数回服用という利用方法でアレルギー性鼻炎の季節をやり過ごすようになりました。そして現在では不思議なことに漢方薬を数回服用しただけで鼻炎が気にならないことが多くなってきました。個人的感想とすれば、体質が変わってアレルギー性鼻炎が軽くなったと感じています。
この経験から、患者さんからアレルギー性鼻炎の相談を受けると、抗アレルギー薬と一緒に小青竜湯をお出しすることが多い。効果を実感される方は6割から7割というところでしょうか。この処方があまり良くない時は、越婢加朮湯、苓甘姜味辛夏仁湯、麻黄附子細辛湯などから合いそうな処方を選ぶようにしています。なお、小青竜湯はとてもよい薬だと思いますが、これには生薬の麻黄が含まれているので、不整脈や高血圧、不眠症の方などは長期連用には気をつけたほうが良いです。
小青竜湯は我が家の常備薬の一つです。寒気が少しして、鼻水がでるという風邪のひきはじめにはお世話になることもあります。体を温める効果もあるので生姜も混ぜてお湯に溶いて服用したりします。もちろん今でも、少し鼻や目に何かを感じたときにはすぐに服用しますが、数回服用すれば良くなり、抗アレルギー薬を服用するのは年に数錠といったところです。
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