勘違いのプライド
“プライドがある人”
これからイメージするのはどんな人ですか?
“負けず嫌い”
“強気でツンケンしている”
“上から目線”
などちょっとネガティブなイメージを持つ人も多いのではないかと思います。
私も上記のようなプライドの高い女でした。
負けず嫌いで、何かやるなら人より勝っていないと心が落ち着かなくて。自分より優れている人を見ると、悔しい反面悪い所ばかり見て批判したくなる。上から目線で何か言うことはありませんでしたが、「私の方が上よ!」ばりな雰囲気は出てたかもしれません。。。
当時はこれがプライドの高さから来るものだと自覚しておらず、且つ自分の悪い所だと思ってもいませんでした。
プライドの高さを自覚した瞬間
販売の上手な女の子の後輩がいたのですが、彼女は入社3年目でも存在感はピカイチ。実績もきっちり残している期待のスタッフでした。
そんな彼女ですが、いつも自分を客観的に見つめ、自分にないもの、劣っている部分を人から吸収して改善しようとする、とても素直な一面がありました。そしてどれだけ実績を立てていても謙虚!
私はお店で1番売上が良かったのですが、ただ他の人より売っているという自信から変なプライドがあったんだと思います。彼女のように自分と向き合い、至らぬ部分をさらけ出して、人から学ぶ姿勢が私には抜け落ちていました。
自分の弱点を知る
誰しも完璧じゃない。改善すべきところ、もっと伸ばせる部分を書き出して、自分の分析をしました。そうしたらけっこうたくさん出てきて…(汗)
私の持ってたプライドって、子供が何か一つできることが増えて、「僕すごいでしょ?!」って親に自慢げな顔しているのと同じようなもんだったんだなって苦笑いでした。
まだまだ成長過程だったんですね。
人の優れている所を褒める
人のダメな所を心の中で批判してばかりいたので、人の優れている所(自分より上で悔しいと思っていた所)を口に出して褒めることをしました。
「〇〇さんの〜なとこ凄いよね。私はできないから(苦手だから)尊敬する。」と。
きっとプライドが高い方ならわかると思うのですが、これけっこう勇気がいるというか思い切りがないと言えないんです。だって自分の方が上だって思ってた相手に、自分の弱みを打ち明けてなおかつ相手を褒めるんですから!
でもこれをしていったことで、自分をさらけ出すことのハードルが下がり気持ちが楽になりました。強がってツンケンしなくても、もうダメな部分は周りの人に知られてますからね。
優れている人に教えを乞う
素直に教えてと言えること、そして学ぶ機会を自分でも作ることで、今まで見えなかったものが見えてきました。
プライドが高くなると、聞きたいけど今更聞けないとか、あの人には劣ってる部分を知られたくないとか、余計な感情が邪魔して物事が上手くいかなくなります。そして成長も妨げる。
心の解放の先に
いらないプライドって一度捨ててしまうと、案外すっきりするものです。
大切なことは、客観的に自分を見ること。
そして良い所や努力して得たスキルには、いい意味でプライドを持つ。
でもダメな所や足りない所はちゃんと認めて、弱さを隠さないこと。
そうすることで自然と、人より上だと威勢を張る自分から、人から学ぶ謙虚な自分へと変われると思います。変なプライドは自分にとってプラスにならない。もっと素直に生きたいものですね。