愛はここにあるんだよ
恋人に対する愛や家族愛、多方面に渡りこの世界は愛で溢れている。ということに対していまひとつ共感できたことがなかった。愛とはなんぞや?親に育ててもらってここまで成長したし、それなりに愛情は受けながら生きてきているはず。しかし、小説を読んでも映画を見たって、理解はできるがどうも現実世界とは結びつかない。そんな私が愛を実感してしまった、知ってしまった、暖かさに、光に触れてしまった話をしようと思う。
私と愛との出会いは2017年4月2日。旅行から帰ってきたばかりでナチュラルハイな私にその話題は飛び込んできた。友人から明日のライブのチケット余ってるんだけど行かない?と誘われたのだ。お金はなかったし突然だったにも関わらず勢いで、つい行くと即答してしまった、この行動力に後の私は本当に感謝している。突然決まってしまったのでなにも準備ができていない。予備知識がない上に時間もないので見たままをそのまま受け取ることに決めた。 開場し、隣の友人は揺れる心臓を抑えているにも関わらず、私はライブ前独特の緊張感に襲われることもなかった。
そしてステージは幕が開けた。
終演後、もうどうしようもなかった。たまらなくどうしようもないのだ。こんなに魂が揺れ動くなんて、予想外の出来事に私もびっくりで、胸の高鳴りが止まらない。私という私全てがそこに飲み込まれてしまって、頭から離れなくて、病気かと疑うほどには苦しかった。終演後の記憶がまるでない。どうやって家に帰ったのかも覚えていない。腕いっぱいの感情を溢すことなく抱えることで必死だったんだと思う。その日の夜は彼らのことを夢に見た。夢で会おうと言う彼らが本当に夢にまで出てきてしまった。もうついに終わりだと思った。私が私じゃないみたい。こんなに感情をかき乱されて支配されるなどとはこれっぽっちも思っていなかったのに。そのステージで見たものは過去と未来、絶望と希望、夢、決意、そして愛だった。誰がなんと言おうとそれは最高に素晴らしいステージだった。たくさんの想いがその空気に乗っていた、それを優しく包み込む愛。数多の気持ちがときめきときらめきと言う魔法にかけられる。夢のような現実。愛はここにあると説かれてしまった。
もうここからはさらに加速した。ありったけの煌めきを感じてしまった後その光は燃え尽きることを知らなかった、輝きが増していく。毎日、今でもずっと。彼らの熱を、愛を感じる瞬間はライブの中だけではないのだ。毎日更新される少し奇妙な#で繋がれる世界や雑誌に紡がれる言葉の一つ一つ。最大の愛を感じる瞬間はライブだと思うけれど。
まさか、こんなにも愛を信じる日が来るなんて思ってもなかったよ。まさに、人生を変えてくれた人。これが最大のテーマであるときに書き留められなくてもどかしかった、今になってやっとあの日のことが言葉にできた。
セクシーという名の愛を胸にぎゅっと抱いて、ささやかにセクシー時代で生きさせて。
煌めいて輝きながら愛を築く5人へ、そう君たちSexy Zoneのことだよ。