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こうめだせら
2020年4月11日 23:21
青と紫が移りゆく中で、すみれ先輩を待っている。市民公園の古ぼけたベンチで、少し重い端末を握って、風に揺れるブランコを見ていた。どうせあの人は遅れてくるのだ。そして、もうすぐ。『みて、薔薇だよ。あとふた月くらいで咲くかな』震える端末に、芽生えたばかりの薔薇が映る。美しく整えられた丸い枝。きっと、先輩の家から出て直ぐの大きな大きなお屋敷だ。あそこは、むかしから腕の良い庭師がいるらしいから。『写