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井の中の狸、大海を知らず

されど、SNSの怖さを知る。

皆さんは覚えているだろうか。
少し前に私が面白半分にぴーちくぱーちく書いたラブコメの話を。

なんと、あのきつね先輩からXのアカウント宛にDMが届いたのである。


モザイク部分はきつね先輩の本名と、花屋の戸籍上の名前である。

私は比較的珍しい名字のため(小比類巻とか、西園寺とかそういう系)
本名や現在の行動範囲を仄めかすことは呟いていないし、Xで書いた内容も本当のこととフェイクを(人間関係を揺るがさない範囲で)織り交ぜているので特定に至ったことがプロの所業なのである。
2-3通のDMをやりとりして、どうして私のアカウントだと気付いたのかと訊くと、「アカウントの第一印象でピンときて、noteを見て8割確信した」とのことだった。

第一印象、恐るべし。
……というか、彼と親しくしていたのが私が学部生の頃(10年以上も前)なので、言い換えると当時から変わっておらず、成長していないということなってしまう。ああ、恐ろしい。

ここで繋がっている公募界隈の男性諸氏に意見聴取をしたいのだが、過去に親しくしていた女性が新しい名前でSNSを利用していたら、気付くものですか?
もちろん、本名や当時と同じHN、顔写真を掲載していれば気づくけれど(私の場合はnoteに顔写真を掲載しているので、それが大きなきっかけだとは推測できるが)
新しい名前を使っていて、それまでしていない活動をしていることに気付くのは人間離れしており、妖怪的な一種の妙技ではないかと思う。

きつね先輩ご本人は、本名でアカウントを動かしているのでおそらく誰でも気付くだろう。多分に漏れず、私もその一人である。
けれど、私のアカウントは公募用の筆名で運用している。さらに、大学時代は芝居の練習ばかりの日々だったので、公募や執筆界隈とは無縁の世界に生きていた。
近所のおばさんの家におつかいに行って「ちょっと涼んでいきな!」とご褒美に出されたうっすいカルピスくらいの要素から、特定に至ったと言っても過言ではない。紛うことなきプロの所業である。(大事なことなので二回言いました)

因みに、彼は過去にも私のスマートフォンのロック画面の解除番号と、クレジットカードの暗証番号が同じであることに気付いて
「あなた、ひとつの暗証番号を使い回してるでしょ? 危ないから変えておきなさい」と忠告してくれたこともある。
正直、そこを指摘してくるあたりも人間離れしていて「賢すぎるのも考えものだな」と思ったのだが、のほほんとしている私と対照的に、かねてより観察眼に長けている人なのだろう。

もう二度とお会いすることはないだろうと思っていたので、ご本人の許可を取らず勝手気ままにnoteに登場させてしまい申し訳ありません。
ただのヤバい奴が、チラシの裏に書きなぐっているヤバいエッセイだと思って、広い心で許してください。

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