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50歳を超えて始めたバレエ〜今日の学び

バレエのバの字も知らなかった私が
50歳をいくつか超えて
週に一回バレエのレッスンに通っている。

足の手術のためお休みしていた先生の代わりに
ここ二週は娘ほどの若い先生が教えてくれていた。
先生は70歳ぐらいのはずなので
いくらなんでも二週間では難しいのでは?
と思っていたけど
松葉づえも持たずに復活された。
本当はもう一週間ぐらい入院の予定だったところ
通院するからと退院させてもらったと
うふふと笑っていた。

当然まだ足は使えないので
逐一倍速ビデオみたいな動きで
若先生にやることを伝え
それをお手本として見せてくださり
私たちが一緒にやるという流れ。
いつもはお手本だった先生が
座ってじっと見ている。
だれだれに〇〇の動きを
ちょっと教えてあげて~
とチェックが入るので
すごく緊張した。

なんなら反対向きのときは、お手本じゃなくて
チェックして回って~と言うので
お手本なしでは半分も動けない私たちと
それをここ二週で分かっている若先生も
「え!!」となる。
居ても立っても居られないのか、不自由な足で
こうよ、こう!ってご自分で動いて
見せてくれたりもする。
座って見ていると言いたいことが
山のように出てくるのだろうなぁ。

体も頭も退化していく一方の私たちに
本当に丁寧に教えてくださってありがたい。
転勤族であちこちで習ったことのある人が
こんないい先生はいないって言っていた。

体もちゃんとさわってくれる。
足はこう出すのよとぎゅぎゅ~って
足先をちょっとありえない方へ
回してくれるのだけど
離した瞬間元通りになるし
ずっとバレエやっている人って
体がどうなっているのかと思う。
どこをどうすればそうなるのか
涼しい顔しているけど、実際はすごく
痛くてしんどくて我慢しているのか
謎だらけだ。

そんな私だけど少しでも上達したいので
毎回今日はこれだけは気を付けようと
ひそかに心に決めて頑張るようにしている。
途中それどころではなくなっていることが多いのだけど
思い出すたびそれを気を付ける。
日常生活にも取り入れていて
今はずっと「姿勢」を気を付けている。
「引き上げ」というやつ。
いまいち感覚が分からないのだけど
首を長く、反り腰にならないよう
肩が上がらないように意識している。

顔が小さくなるのは無理でも
こうやって意識していたら首は長くなる
(見える)気がする。
ここ一年は腹筋も続けている。

いつかだれかに「何かしてるの?」
と聞かれて「バレエをちょっと…」と答えてみたい。


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