【体験談】誤飲はとても危険!身近にある危険なものチェック
こんにちは!今回は、誤嚥・誤飲についての記事を体験談を交えながら書きたいと思います。母子手帳にも記載されていたり、育児雑誌でも注意喚起されているくらい危険であり、身近に起こりえる誤嚥・誤飲について、皆さまもぜひ知っておいてくださいね!
<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>
誤嚥・誤飲はどうして起こるの?
赤ちゃんは、早い子では生後3、4ヶ月頃からおもちゃや物など何でも舐めるようになります。赤ちゃんは様々な物を舐めることによって、その物がどんな物であるかということを確認しています。まだ手の感覚よりもお口の感覚の方が優れているため、なんでも舐めて確認するようです。
しかし、歯固めなど噛んだり舐めたりしていいおもちゃと、食べたらいけないものの区別はつきません。本当に、驚くくらいなんでも口に入れてしまいます。ですので、口にしてはいけないものを赤ちゃんの周りに置くのはやめましょう。とはいえ、ついつい置き忘れてしまったり、何気なくそこに置いたり、気を付けていたのにも関わらず、予期せぬものを食べてしまうことがあります。また、離乳食で詰まらせてしまうこともあります。このことが、誤飲による事故に繋がっていきます。
なんでも舐めるのは、やめさせた方がいいの?
赤ちゃんは好奇心の塊です。何に対しても興味が沸き、触って・舐めて経験をしながら発達していきます。なので、安全な物だという大前提ではありますができるだけおおらかな気持ちで物を舐めるのを見守ってあげましょう。すぐに取り上げるのではなく、赤ちゃんが飽きるのを見守ったり、舐めてもいいおもちゃを渡してあげましょう。
また、胎内にいるときに無菌状態だった赤ちゃんはいろいろなものを触ったり舐めたりする中で菌に慣れ、免疫をつけていくという研究もあるようです。ですので、あまり神経質にならず、口に入れることを見守ってあげてくださいね。とはいえ、長い間しまってあったものや、埃が付いているものなとは、洗ったり拭いたりして渡してあげましょう。過度な消毒は必要ないそうです!
赤ちゃんの口の中に入ってしまうサイズを確認!
とても小さい赤ちゃんですが、口の中に入ってしまうサイズを知っておきましょう。赤ちゃんの口の中に入ってしまうサイズは、38㎜が目安だと言われています。手の親指と人差し指でOKサインを作った時の丸くらいだとも言われていますが、手の大きさによって個人差がありますよね。
とても簡単に調べる方法があります。それは、トイレットペーパーの芯です。トイレットペーパーの芯を通ってしまうサイズの物は赤ちゃんの口の中に入ってしまい、誤飲による窒息に繋がってしまう大きさだと言われています。赤ちゃんが何でも舐めるようになったら、1つトイレットペーパーの芯をとっておいて、チェックに使えるようにしておくことをおすすめします!
また、実際にトイレットペーパーの芯を見せることで、お父さんやおじいちゃんおばあちゃんにも誤飲してしまうサイズがわかりやすくなり、注意喚起になりますよ!
保育園でもとても気を付けていた!
誤飲による窒息は、私が働いていた保育園でも常に気を付けていました。窒息してしまった場合、5分以内に酸素を取り込むことができないと万が一助かったとしても脳死になってしまうと言われています。救急車を急いで呼んだとしても、間に合うかどうかギリギリなんです。
どんなに気を付けていたとしても、目を離したほんの一瞬で起こってしまう事故なので本当に怖く、意識して保育をしていました。
こんなものが危ない! ~小物~
それでは、具体的にはどのようなものが危険なのか、その状態になってしまう例も交えて書いていきたいと思います!
[体]の印がついているものは、私自身や保育園で実際に体験したものです。
◎ボタン…いつのまにかとれてしまっていたボタンが落ちていた。とれかかっているボタンを噛みちぎってしまうことがある。大人用の服のタグについている予備のボタンなどが偶然落ちていることがある。[体]スタイのスナップボタンを噛んで取ってしまった。
◎コイン・硬貨…お財布を触って勝手に口に入れてしまった。コンビニのお釣りなど何気なく置いておいたものに手が届き、口に入れてしまった。[体]ポケットに入れたものがいつのまにか床に落ちていて拾った。
◎電池・ボタン電池…おもちゃから出てしまったのに気づかず口に入れてしまった。使い終わった電池を集めておいた入れ物に手が届いてしまった。
◎鈴…カバンのキーホルダーについていた鈴が落ちていた。引っ張ってとってしまった。ぬいぐるみやおもちゃについている鈴がとれてしまった。
~日常生活~
◎ティッシュ…気になって取り出し、食べてしまうときに一気に口の中に押し込んでしまい、窒息してしまった。
◎ペットボトルのキャップ…ペットボトルで遊ばせていたらいつの間にかとれてしまっていた。[体]手作りおもちゃで使用したキャップを飲み込みそうになってしまった。リサイクル用に集めていた入れ物から出してしまった。洗って乾燥させていた場所に手が届いてしまった。
◎ペットボトルのラベル…[体]ペットボトルで遊ばせていたらラベルを噛みちぎってはがし、飲み込もうとして詰まらせてしまった。
◎ペンのキャップ…ペン立てに手が届き、ペンをとってしまった。舐めているときにキャップがはずれて飲み込みそうになった。カバンの中に入っていたペンをとってしまった。
◎化粧水などのキャップ…[体]持っているうちにキャップがとれ、口に入れてしまった。とれていることに気付かず落ちていたようで、口にいれてしまった。
◎Bluetoothイヤホン…棚に手が届き、口に入れてしまった。
◎お菓子の袋…[体]お菓子の小袋の切れ端(縦にピッと切った小さいもの)が落ちていて口に入れてしまった。[体]リビングのゴミ箱から拾って口に入れてしまっていた。
◎絵本の切れ端…[体]絵本を噛みちぎり、詰まらせてしまった。
◎ブロック…小さいサイズのブロック(兄姉のもの)を口に入れて詰まらせてしまう。
◎スーパーボール、ピンポン玉…口に入れると高確率で詰まらせてしまい、手を突っ込んでも取りにくくとても危険。中にはバウンドして跳ね返ったものがのどに入ってしまった子も。
◎ビー玉…何気なく飾ってあったり、兄姉が持っていたりするビー玉をたまたま見つけ、口に入れてしまう。引き出しもすぐにあけることを覚えてしまうので注意。
◎磁石…これは園でも一番気をつけていたかもしれません。磁石を使ったおもちゃって結構あるんです。魚釣りのおもちゃを手作りしたりするときにも使いますが、2つ飲み込んでしまい、臓器と臓器を挟んでくっついてとれなくなってしまった事例があります。その場合、開腹手術になります。気を付けて!
◎サプリメント…入れ物がシャカシャカ音が鳴りマラカスみたいで気に入ってしまう子もいますが、不意に開いて食べてしまう子もいて危険です。
~食事~
◎りんごの薄切り…[体]手づかみ食べの練習で薄切りのりんごが給食に出たが、かじった際に大きく割れてしまい詰まらせてしまった。
◎飴…[体]おやつに出た飴玉がのどのほうにいってしまい、詰まらせてしまった。
◎にんじん・じゃがいもなど各種カット野菜…[体]噛めずにつるっとのどの奥にいってしまうことがある。
◎ミニトマト、キャンディチーズ、枝豆、ミートボールなどあまり切らないで盛り付けてしまうもの…一口で食べてしまったり、つるっとのどに入ってしまうことが多く大変危険。
◎一口おにぎり…ちょうどいいサイズなので一口で食べてしまい、詰まらせてしまう。
◎パン…一口の大きさが自分でわからず大きくかじってしまうことがある。一口大にちぎってあげたため、全部口に入れてしまい詰まらせてしまう。死亡事故になったことも。
※他にも何か注意しなければいけないものが見つかったときには、随時追加していきたいと思います!!
やむ負えず目を離すときは必ず危険のない場所かどうか確認して!
赤ちゃんを一瞬たりとも目を離さずにいるということは、正直難しいです。保育士も常に意識して360度見るようにはしていますが、それでも全ての子どもを一瞬たりとも目を離していないわけではありません。
日中自宅にいると、トイレに行ったり目を離さなければいけないことが必ずあります。それは仕方のないことだと思います。
やむ負えず目を離す場合、できればベビーサークルなどの中に入れて、できるだけ動き回れないようにするといいでしょう。動き回れてしまう場所に置いて目を離す場合は、必ず周りに危険なものがないか確認してから離れましょう。でも、目を離す時間を少なくするためにトイレを我慢したり、食事を我慢する必要はありません。危険がないか確認した上でなら、少し目を離してしまう時間ができるのも仕方のないことなんですよ!
一度お部屋に危険がないか確認を!
動き回れるようになった場合は、一度お父さんお母さんも一緒にハイハイをしてみて赤ちゃんの目線で部屋を見てみましょう。意外と埃が落ちていたり、手の届く場所に危ないものがあったりすることがあります。
『これは触ってはいけないもの』と赤ちゃんがわかるようになるまでには時間がかかります。大変ですが、一度身の回りに危険が潜んでいないか確認しましょう。
上の子がいたり、おじいちゃんおばあちゃんがいたり、ちょっぴりズボラさんは、『ちゃんと片付けをするように』伝えたり、意識しましょうね。
最後に…
経験では、保育園や自宅で危ないことがあった場合も、「え!まさかこんなところにあるとは思わなかった!」と思うような予期せぬことが多かったです。園児が自宅からポケットに小さいおもちゃを持ってきてしまっていたり、棚の上に置いたはずの物がなぜか下に落ちていたり。
そのときに、「ほんの一瞬で命にかかわる事故が起きてしまう可能性があるんだな」と改めて思いました。こわかったです。とはいえ、ずっと見ているのは本当に大変なことなんですよね。子育て中のお父さん、お母さんお疲れ様です…!
この記事をきっかけに、不慮の事故が少しでも少なくなるとうれしいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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