『4月から保育園!』保育園ってこんなところ!入園準備と心構え
こんにちは。2月になり、そろそろ令和4年度入園の保育園申し込みの合否が届いたのではないでしょうか。保育園への入園が決まり、4月から入園される方々へ、保育園ってこんなところです!ということをご紹介したり、保育園に入るまでにどんなことをしたらいいの!?と不安に思っている方々に向けた内容をご紹介していきたいと思います。
※ここでご紹介する内容は、私が勤務してきた園や保育士さん方のお話を聞いたものを元にして執筆しております。園によって方針が違う場合がございますので、ご注意ください。実際に通われる園の説明をお聞きになり、わからないことは直接園に訪ねてみてくださいね!
<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>
保育園ってこんなところ!
保育園には公立と私立があり、公立が多いか私立が多いか、その数は地域によって異なります。勘違いされやすいのですが、保育料は公立と私立で差はなく、ほとんどの場合収入に応じて市町村が決定します。(認可外保育所を除く)
多くの場合、朝7時~19時または20時まで開いています。登園時間のピークは8時頃で、降園時間のピークは17時半ごろでした。
一般的には朝早い時間帯と遅い時間帯は保育士の人数も少ないため、異年齢の子どもたちを集めた合同保育を行います。乳児と幼児で部屋が分かれていることもあれば、乳児も幼児も同じ部屋で保育をする園もあります。
給食も自園で調理されていたり、看護師が常駐しているところも多く、保育園は長時間過ごすことになる為、健康にもとても配慮されています。
保育園の一日
登園後9時頃から朝の会を行い、そのあとお天気だったら園庭や公園などの戸外遊びを行います。最近ではコロナ対策で、密にならないように学年ごとに時間をずらして園庭を使用することもあります。雨の日はお部屋でゆったりと遊びます。どれも保育士が年間計画→月案→週案→日案といった形で細かい計画を立てており、発達に合わせた遊びを行っています。また、『個別指導計画』という一人一人に対しても発達に応じた目標や計画を立てており、集団生活とはいえしっかりと一人一人を見守ってくれていますよ♪一昔前では、『幼稚園ではお勉強もする』『保育園ではお勉強はしない』という声もありましたが、現在では多くの保育園でも遊びを通じて学びを取り入れています。(詳しくは[幼保一体化]と調べてみてくださいね!)
乳児さんは少し早めの11時頃から給食、幼児さんは12時頃から給食を食べ、食べ終わると午睡(お昼寝)をします。「先生って子どもと一緒に昼寝できていいなー」と言われることがありますが、そんなことはありません(笑)午睡中に事故が起きないよう、しっかりと呼吸のチェックをしています。長時間寝るので、夜に眠れなくなってしまう子もいます。その場合は途中で起こしてもらうなど対処してくれるかと思いますので、園に相談してみてくださいね。年長組の3学期になると、小学校に向けて慣れるためお昼寝をしない園もあります。
14時半~15時頃におやつを食べます。おやつというとお菓子のイメージですが、子どもたちにとっては栄養を補う大切な時間。補食と言うんですよ。なので栄養をしっかり考えたおやつが提供されることと思います!ちなみにおやつを食べすぎて夕飯が食べられないなどの場合は、先生におやつを控えめにするように伝えてみてくださいね!
おやつのあとは、帰りの会をすませ、お迎えが来るまで遊びます!お外に行く場合もあるし、午後は室内のみの園もあります。
18時頃、2度目のおやつ(補食)がある園や、夕食が出る園もあります。このときのおやつは家庭から持参の場合もありますので確認しましょう。
知っておいてほしいこと
1,登園時にぐずる可能性が大!でも安心して出勤してください♪
登園時、離れたくなくてぐずってしまう子が多く、お父さんお母さんが困り果ててしまう様子をよく見かけます。保育士にとっても4月、5月は大変な2ヶ月になります(笑)せっかく4月に慣れたのに、GWでまた振り出しに戻ってしまうんです…。登園したくないとぐずり、大泣きして、朝から本当に大変ですよね。でも、それほどまでにお父さんお母さんのことが、お家が、大好きだということです♪
この頃の子どもたちは、保育園という未知の世界に来て、置いて行かれることで「もしかしたらもう会えないかもしれない」という不安が芽生えてしまいます。大抵の場合、「必ずお迎えにきてくれる」ということがわかれば、自然と泣かなくなりスムーズに登園できるようになります。同時に私たち保育士もたくさん楽しい遊びを用意し、保育園を好きになってもらう努力をします!ですので、お父さんお母さんは不安だと思いますが、パッと保育士に預け、安心して出勤してください♪
2,いつも担任がいるわけではない
保育園も幼稚園と同じように≪担任の先生≫がいるかと思います。幼児、乳児によって担任が複数だったりしますが、保育園は幼稚園と違って『いつも担任の先生が保育をしているわけではない』のです。早番、遅番の都合上、午前中いない・午後はいないということがよくあります。また、土曜出勤の代休で平日にお休みをもらうこともあるので、担任の先生が一日いない!ということもあり得ます。もちろん代わりの先生も保育士なので信頼してくださって大丈夫です♪その日に行う遊びや、体調面、早帰りなどの伝達事項も通常はしっかりと伝えてから不在にしていますのでご安心ください!ただ、伝達事項は「事前に伝えてあるのですが、今日は13時にお迎えに来ます!」と当日の朝にもう一度伝えていただけると、とてもとても助かります(笑)
3,怪我をしてしまうこともある
保育士もとても気を付けてはいるのですが、お子様が怪我をしてしまうことがあります。走っていて急に転んでしまったりもそうですし、お友だちと同時に同じ物をとろうとしてゴツンと頭をぶつけてしまったり…。他にも、嚙みつかれてしまった、叩かれて怪我をしてしまうこともあるかもしれません。どれも防げなかった保育士の責任であり、怪我をされたお子様と保護者の方々に対してとても申し訳なく感じています。
お友だち同士のトラブルの際、軽傷な場合は被害者のご家庭には加害者の子の名前を伝えない園が多いです。また、”子ども同士トラブルが起きるのは発達において当たり前””防ぐことができなかった保育士の責任”と考える園も多く、加害者のご家庭には、お友だちを怪我させてしまったことは伝えないことがあります。とはいえ、3歳頃になりますと「〇〇くんにやられた」とお家で話すこともあるでしょう。次の日にその子の保護者と顔を合わせたときに謝ってもらえずモヤモヤすることがあるかもしれませんが、先ほど記載した通り、相手の保護者の方は怪我をさせてしまったことを知らない可能性もあります。逆に、自分の子どもがお友だちに怪我をさせてしまったが、知らされていない可能性もあります。例外として、相手の子の怪我が大きかったとき(病院を受診した)や、同じような怪我を何度もさせてしまっているとき(お友だちを押す、噛みついてしまう等)、自宅でのサポートが必要なときは、保護者の方に伝えることがあります。
トラブルや怪我に関して心配な点や気になる点は、保育士に話してみてくださいね!
4,病気をもらってしまうことが多い
園では病気をもらってしまうことが多いです。風邪で咳や鼻水が出ている場合、感染症対策をしていたとしてもあっという間にクラスに広がってしまいます。最初に風邪をひいた子が治ってくる頃、クラスを一周した風邪に再びかかってしまうこともあります…。消毒などの対策はしっかりと行っていても、RSウィルスや手足口病、りんご病、嘔吐下痢などはあっという間に広がってしまいます。他のご家庭にもご迷惑がかかってしまいますので、体調の悪いときには無理をして登園しないようにしましょう。また、保育士から見てお子様の体調が悪そうだった場合、熱がなくてもお迎えの電話が来るかもしれません。(明らかに元気がない・食欲がない・嘔吐してしまった等)お仕事が忙しい保護者の方に連絡するのはこちらも心苦しいのですが、ご理解いただけたらと思います。
また、熱が下がっていないのに解熱剤を飲ませて無理矢理熱を下げてから登園する子がいます。日中ぼーっとして過ごし、薬が切れたころ一気に熱が上がりとても辛そうですので、お忙しいと思いますがお子様の体調を第一に考えていただけたら嬉しいです。
いよいよ入園準備!
園で使うリュックや手提げ袋、体操着袋、上履きなど様々なものを準備する頃ですよね。ここでは準備するものリストではなく、アドバイスを書いていきたいと思います!園によって指定のものがある場合もありますので、確認の上、ご覧くださいね。
◎やっぱり手作りの方がいいの?他の人はどうしてる?
手提げ袋や着替え袋など、手作りをするかどうか悩みますよね。長年見てきた中では、手作りの方もいるが、市販の方もいるので気にしなくて大丈夫!裁縫が好きな方はレースを付けたり可愛く飾った物を持ってくる人もいますし、市販の物、中には100均のビニールの巾着袋を使う方もいます!「おばあちゃんが得意で、勝手に作っちゃって…苦笑」という人や、「フリマサイトで買いました!」「手作り風の既製品です!」という方もいて、手作り=お母さんが作っているというわけじゃないんだなぁと思いました。毎日忙しいので、わざわざ作らなくても大丈夫です!
ただし、中にはきっちりとしたサイズ指定があり、手作りをせざるを得なかったというエピソードも聞きました…。
◎引きずらない長さの紐がおすすめ!
着替え袋や巾着袋の紐が長すぎると、子どもが自分で持ったときに引きずって、足をひっかけて転んでしまうということがよくあります。なので、子どもが持ったときに引きずらない長さの紐にすることがオススメです。既製品でも必要に応じて紐の入れ替えやカットをしてみてくださいね。
◎記名はしっかり!
たくさん用意する物がありますが、全ての物にしっかりと記名をしましょう。記名がないと持ち主がわからず迷子になってしまいます…。UNIQLOやH&Mなど人気のブランドの服は、クラスで同じものを持っている子が多くいます。保育士が気を付けていても、着替えなどの際に交ざってしまうことが多々あります。しっかり記名をしましょう!最近ではキレイに使ってフリマサイトに出品したいという方も多く、名前シールを貼る方もいるのですが、剥がれてしまうことも多いです。なくなってしまっては本末転倒!縫い付けたり、こまめに確認をしましょう。クレヨンの1本1本までしっかりお名前の記入をお願いします。
お名前スタンプ(サイズ違いだと使いやすい!)を作っておくと、とても便利でした!オムツにも楽々記名できますよ。
◎サイズの合った靴、上履き
子どもの足はすぐに大きくなってしまうのでもったいなく感じ、大きめのサイズを購入しやすいシューズ類。あまりに大きすぎると急に脱げてしまって危険です。ちょうどいいサイズを購入するか、中敷きなどで調節をしましょう。
逆に、「大きめサイズを買ったからしばらく使えるよね!」としばらくサイズ確認をしないでいると、いつの間にかキツキツの状態で無理矢理履いている子も見かけます。足を痛めてしまったり、転んでしまったり、靴がなかなか履けずイライラしてしまったりするので、サイズが合っているかこまめに確認してあげましょう。
◎着替えは多めに用意
着替えは多めに用意しましょう。保育園でめいっぱい遊ぶと、あっという間に汚れます(笑)なので高い物ではなく安い物で十分!汚れても悲しい気持ちにならないものを用意するのがおすすめです。また、汗をかいたり、飲み物を垂らしてしまったときにも園によってはすぐに着替えます。一日にこんなに着替えたの!?ということもありますので、様子を見て買い足して余裕がある状態にしておきましょう。
◎可愛い、かっこいい服のほうがいい?
この服とこの服は上下セットで…と思って購入しても、上だけ着替えるなど、同時に使われないことが多々あります。たくさん着替えを使った結果、最後に残ったシャツとズボンが両方ピンクで上下ピンクのコーディネイトになってしまった…お迎えのときにお母さんが「なんでこうなっちゃったの!?」と大爆笑!といった経験もあります(笑)シンプルなもので十分です!ただし、ボタンやフードなど園によっては禁止のものもありますので注意しましょう。
◎上履きや靴を履くのに慣れていない年齢の子には…
上履きや靴を履くのに慣れていない子には、上履きや靴のかかとにあるタグに、紐やゴムを通して輪を作ることがおすすめです。指を通してすっと履くことができますよ!
◎送迎グッズもお忘れなく!
天候が悪い日の送迎のことも考えましょう。ベビーカーのレインカバーや、傘、レインコートなどの準備も忘れずに。園に置いていいのか、いけないのかも確認し、置いて出勤する場合は他学年とまざってしまわないようしっかり記名もしましょう。お父さんお母さんなど大人用のレインコートもあると便利です。
最後に…
いよいよお仕事の復帰と入園が近づき、ドキドキしますよね。泣いちゃうかな…。職場に迷惑かけたらどうしよう…。お子様以上に、保護者の方々も心配だと思います。でも、保育園の先生方は、いつでもお父さんお母さんの味方です。不安なことは何でも相談し、必要であれば個別に時間をとって面談してもいいと思います。保護者の方のサポートも、保育士の仕事なんですよ!大切な大切なお子様の成長を一緒に見守らせれていただくことが、私たちの幸せです。一緒にがんばりましょう。
次回は、入園前に多い質問や相談をまとめたものを掲載したいと思います。お楽しみに!
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