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「目を離さないなんて無理…」保育士が教える 年齢別 上手に子どもを見守る方法

こんにちは!妊活・子育てサポートアプリCOTETEで保育士監修ページを担当している、さとうなつこです。世の中、残念なことに子どもに関する事故のニュースが流れてしまうことがあります。その際に言われるのが「どうして子どもから目を離したんだ」ということ。子どもと一緒にいる上で『目を離さない』というのは保育士でさえ正直無理です。どうしても目を離さなければいけない中で、どうやって事故を防ぎながら子どもを見守るかが大切になります。この記事では、保育士の視点から、年齢別に子どもを上手に見守る方法について詳しくご紹介します。

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

保育士も子どもから目を離している

保育のプロである保育士ですが、保育士も『子どもから目を離しています』。もちろん、できれば一瞬、そうでなくても数秒程度ではありますが、目を離さずに保育をするということは不可能だと私は思います。

保育士の規定は、1歳児では保育士1人で6人見ることができます。12人のクラスは保育士2人で見るのです。・・・無理ですよね。
例えば「先生!」と話しかけられて「なーに?」とその子の顔を見るとします。その瞬間、他の子からは目を離さなければいけません。
一人の子どもが転んでしまい、「あ!大丈夫?」と駆け寄る瞬間、他の子から目を離しています。
子どもの数だけ保育士がいればいいのですが、圧倒的に足りていないため、どうしても、どうやっても目を離す瞬間が出てきてしまうのです。

どうやってケガ・事故を防ぐか

しかし、「保育士が足りないので目を離さないなんて無理です!」と開き直るわけにもいきません。足りない中で、できるだけ目を離さず、ケガや事故を防ぐかに保育士は日々全力を注いでいるのです。
それでは、保育士は日ごろどのようにして子どもを見守っているのでしょうか。

ケガ・事故となりうるものを徹底的に排除する

保育室は、危険ができるだけ少なくなっています。柔らかめの床・クッション素材の壁、角にはコーナーカバーがついています。口に入れて危ないものは置かないなど危険がないように日々気を付けています。

死角を作らない位置で見守っている

一度にたくさんの子どもを見守る保育士は、位置取りが大事。
他の先生とのバランスを見ながら、死角をできるだけ作らないところで見守っています。例えば、保育室の真ん中で立っていると、背中側の子たちは見えません。部屋の角に背中をつけ、子どもたちを見守るとより広範囲を視界に入れることができます。
同じように、公園では公園の出入り口に背中を向け、出入り口を塞ぐような状態で立つと、急な子どもの飛び出しを防ぐことができます。
このように、“今”子どもを見守るのに最適な位置を常に探っています。

一つのものに集中しない

先生は絵本を読みながらもチラチラ周りを見て、座っていない子が危険なことをしていないかなど観察しています。子どもたちと折り紙などで遊んでいるときも、やりながらも顔を上げて全体を見渡すようにしています。
一つのものに集中してしまうと、どうしても見ていない空白の時間が生まれてしまいます。本当は気を散らすことなく子どもたちとの遊びを楽しみたいのですが、そうもいかないのが保育士なのです。

複数の子どもたちを見なければいけない保育士ですが、では今度はご家庭で役立つ、子どもの見守り方を年齢別に紹介したいと思います!

年齢別 子どもの見守り方

0~1歳の赤ちゃん

安全な寝具の準備が大切。まだ自分で動くことのできない赤ちゃんは、寝室、ベビーベッドの環境を整え、安心して寝かせておけるようにしましょう。可愛いからとぬいぐるみを置くのは絶対にNG。倒れて窒息をしてしまう可能性があります。
寝姿勢や寝かせ方にも注意が必要です。地震のときに赤ちゃんの上に物が落ちてこないかどうかもチェックしたいポイントです。
ベビーモニターを使用することで、別の部屋からも赤ちゃんを見守ることができてとても便利ですよ!

動き始めた赤ちゃんに対しては、とにかく安全な場所で過ごせる環境を整えることが重要です。ベビーゲートやコーナーガードを利用し、危険を回避しましょう。

赤ちゃんの見守りを祖父母や夫と共有することで、休息をとる時間を確保できます。一人でずっと見守っていると、集中力・注意力が散漫になりミスが起きやすいです。
休日や、夜は交代制で赤ちゃんを見守り、お互いに助け合いましょう。

1~3歳の幼児期

幼児期は好奇心旺盛で、何でも触れてみたい時期です。安全な場所で自由に探索させ、新しい経験を積ませましょう。しかし、まだまだ事故が起きやすいので、目を離さないように気をつけましょう。

幼児は行動範囲が広がり、急な行動が増えることがあります。公園や庭で遊ぶ際には、できるだけ目の届く範囲で見守りましょう。出入口など危ない箇所を背中にし、飛び出していきそうなときにすぐ気づける位置取りが必要です。
この時期の子どもは一瞬で移動してしまいます。スマホをいじっていたり、井戸端会議をしていると、あっという間にいなくなってしまう危険が。
常に目を配りながら見守ることが大切です。

また、複数人いるときほど「誰かが見ているだろう」という気持ちになり、事故が起きやすくなります。
「今、目離すね。」「トイレに行くから見ていて」など小まめに声を掛け合いましょう。

室内ではしゃいでしまうことで、室内でケガをしてしまうことも多い時期です。テンションが上がってきたと感じたら、一度絵本等を読んで落ち着かせることも大切です。

4~6歳の幼児期

幼児期からルールや責任を教えることが大切です。
安全な行動をすることを伝え、子どもに自己管理能力を養わせましょう。やってはいけないことはしっかりと伝える他、信号などの日常生活のルールも学ばせることで、安全に過ごすことができるようになります。
小学生になったら登下校は一人になってしまうこともありますよね。今のうちに、守らなければいけないルールは伝えておきましょう。

0~3歳と比べると、大きくなり、言葉もわかるようになるので見守りに油断が生まれやすいです。「まさか飛び出さないでしょう」「まさか一人でどこも行かないよね」と思う気持ちはわかりますが、ふとしたことでいなくなってしまうことがあります。子どもを信頼することは大切ですが、まだまだ小さいのでしっかりと見守ることが必要です。

最後に

いかがでしたでしょうか?
一瞬の気のゆるみで事故に繋がってしまったニュースを耳にしたことがあると思います。嫌な偶然がいくつも重なることで、大切な命が奪われてしまうことも。後悔しないよう、大変ではありますがしっかり見守りましょう。また、子どもを見守る際は、声を掛け合いながら子どもたちが安全な環境で過ごせるように心がけていきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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