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長女がトーコーキョヒでして<12>

【学校に行かない理由】
<小学4年篇>
 周囲の協力もあって、学校に行くには行くけれど、母と一緒じゃないと行けない。
 そんな状態で4年生になりました。
 3年生の時は、母は無職で、途中から10時出勤の仕事に就いたので同伴登校も大丈夫でしたが。
 4年生になった時には、8時半出勤の仕事に就きました。
 とりあえず泣きわめくという状態を抜けていたので、同伴でも家を早めに出られる状態だったからです。

 とりあえず、ごねるけど、行ける。
 教室に居るのも平気、ただし給食は食べられない。
 給食のことを考えると不安で、朝食も食べられない。
 朝食が食べられないから、顔色も冴えないし、休み時間もあまり遊べない。
 でも、勉強は嫌いではないし、教室で学ぶのも平気。
 こういった状況だったので、やはり、基本的に登校させるべきと考えて同伴登校を続けていました。
 
 ところが。
 秋になってから、再び登校するのを渋るようになりました。
 母は相変わらずの8時半出勤。
 そこで、お父さんに預けて先に出勤したところ……登校できず(しかも、お父さんは学校に連絡もせず)。
 学校から電話があって、母は昼休みに一度帰宅し、一緒にお昼を食べて、昼からまた仕事して。
 そうこうしているうちに、腹痛を訴え始めたので、小児科に通院し……<8>のように、子どもの心の相談室に通うようになりました。

 そこで見えてきたのは、朝の自由時間が怖い、という予想外な理由でした。
 朝8時に登校しても、授業が始まるのは8時半。それまでの時間は、基本的に担任は職員室で朝礼なので不在です。
 その間に、何か(喧嘩や事故など)があったらどうしよう。
 そう思うと不安で仕方が無い、のだそうです。
 教室で自習するよう言われていても、指示に従わない児童(主に男子)が居るということに、イライラしてしまうことも、イヤな理由だと。

 そこで、小児科医からは
*朝の時間は教室ではない場所で心の準備をする
*イライラすることは、何かで気を紛らわせる
*よく眠る
ことに取り組もうという提案がありました。
 不安が強いということで、夜泣きに効果のある漢方薬を処方していただきました。

 この結果を担任に伝えて
*朝は保健室経由登校にする(教室へ行くタイミングは自分で決める)
*給食は対面ではなく、教壇を向いたままで食べる(視線恐怖の緩和)
といった対応をしていただきました。
 
 ”怖い”も”イヤ”もあるけど、でも学校には行きたい。
 そんな長女の気持ちを、できる範囲で尊重していただけたおかげで、ずいぶん登校もスムーズになりました。

道産子の津軽在住2児の母。登校拒否長女との日々雑感と、しあわせに生きる”ちょこぽじ”のススメ。