長女がトーコーキョヒでして<4>
【学校に行かない理由】
<小学3年生篇>
我が家の長女には、”学校に行くキモチ”の前に。
時々大きな壁が立ち塞がります。
最初は、給食でした。
自分がたくさん残していることを、見られているような気がする。責められている気がする。
軽度の視線恐怖のような状態でした。
実はとある週末。
大好きなお店なのに、本人が希望したのに。
入店してから様子がおかしくて、何も食べないということがありました。
思い返してみると、それまでになく混雑していた店内に入った瞬間、一斉に視線が刺さるようにこちらに向かいました。
ひょっとすると、それがものすごく怖かったのかもしれません。
それ以来、好きだった外食を拒むようにもなっていました。
たまたま、給食の残量調査の時期で、なるべく残さないようにしようという声掛けがされているタイミングでした。
もちろん、行けなくなった最初のうちは、漠然とした怖い嫌だ行きたくない、だったのですが。
話をする中で、徐々に、給食の時間が怖いということがわかってきました。
こういった話をすること、理由を問いただすようなことは、不登校児への対応としては不適当なのだろうとは、思っていました。
ですが、泣いて叫んで暴れて登校したのに、行けば6時間目まで教室で過ごして、スッキリした顔で帰ってくる長女を見ていると。
行くことが必要なんだ、と思えて。
その時点で”登校拒否”なんだと感じたので。
本人と泣きながらでも話を繰り返していました。
給食の時間が怖い、が、給食を食べると具合悪くなる、になり。
そこから朝食も満足に口にできない状態になっていきました。
その状況を担任教諭に連絡したところ、すぐに対応してくださいました。
それまで机を向き合わせて食べていたのを、時間も短いのでという理由で教壇側を向けたままで食べる=視線が気になりにくい、という方法です。
それでも、食べる量はものすごく少なくて、学校では常に空腹だったようです。
長女とは。
みんなの中で食べることができなくても、なんとかなる。
でも、大好きなあのお店やこのお店には行けなくなる。食べられなくなる。それは嫌だ。
給食以外の時間は好きだし、お友だちとも遊びたい。勉強もしたい。
だったら、給食が怖いだけで学校に行かないのはもったいない。
家でふたりで食べてても、できるようにはならない。
学校で給食を食べる練習をしないと、越えられない。
だから、まず、行こう。
そうやって、ちょっぴり前に進みました。
道産子の津軽在住2児の母。登校拒否長女との日々雑感と、しあわせに生きる”ちょこぽじ”のススメ。