期待と失望、ひとりで勝手にもっと予測失望して疲労。でも本当は大丈夫だった✩.*˚
九州の明太子やさんのお店に行ってみた。
ずっと気になっていたランチ。
なんと、明太子と高菜漬け食べ放題。
但しメニューは限られていて、唐揚げの定食、筑前煮の定食、焼き魚の定食、日替わりの定食、そもそもの売りであるもつ鍋定食(これだけ価格設定が他の2倍くらい)の5種類くらいらしいとの前情報。しかも、焼き魚定食は、大ぶりの大きい鯖の開きだったのが、小ぶりで身の薄いホッケになってしまったとか。
とにかく、やっと行ってみた。
仕事行けない、籠り場所に居るのも行き詰まって限界、とりあえずよれよれでも外に彷徨え!の感じ。
着いてみると、ビルの2階。
メニューが店頭の狭いお会計の平台の隙間にしかない。置いてあるものに隠れて見にくい。しかもゆっくり見られない。でも何だか、聞いていたよりいくつかある感じ。無くなったと聞いていた塩鯖定食があったので頼んでみた。
美味しい塩鯖大好きなのです、私♡
前払い、1180円なり。
毎回問題になる席は、全く無問題。案内されたのは、視線も視界も背後も気にならない、目の前が全面ガラス張り、眼下に小雪の舞う大きな交差点を見下ろす掘りごたつ席。great✩.*˚
あっという間に、丸い玉手箱のようなものが2つ、それぞれ小さなトングと共にほっそりしたトレーにおさまってセットされる。ここに、ほんのり柚の風味のほのかに辛味のある(のか?)辛子明太子と辛子高菜が、お雛様とお内裏様のように鎮座している。それぞれ、色味は淡め。取り分けて食してみると、意外にも辛子高菜が自然なお味。私の住まう地域では、保存料のお味しかしない高菜漬けはざらなのだが、、。しかし一方で明太子の塩味が強く、少しゆずの風味も角がある。まぁ、プラマイゼロというところか。しかし高菜が美味しいのは、思いがけずとても嬉しい(*^^*)
などと感じているのは、長々書いている割に2-3分のお話。その後メインの鯖が登場!
お盆に、小さめのお茶碗にご飯、角皿に鯖と大根おろし、小鉢に業務用っぽいけど食べてみたら薄味の筍の煮物。そして小さめの蓋付きのお椀にお吸い物。
えーーー!さば、美味しそうじゃん・・・!!ん?でもちょっと待て、なんか生気がないような、、いや気のせいか、いっただきまーす!!( ⸝⸝⸝ᵕᴗᵕ⸝⸝⸝ )໒꒱· ゚
お箸をさくっと入れて、ほくほく熱々で湯気の立ちのぼる身を取り分け・・・
あれ?湯気、ない?
ほくほく気味ではあるけど、なんだかペタっとしているというか、焼きたてのあの身の立ちのぼる迫力が無い。鯖の質自体はとても良い感じがしている、脂も程よく十分に乗っている感じなのに、、生気を感じない。
何はともあれ、ぱくっ♡(๑˃̵ᴗ˂̵)
・・・・・・・・?熱くない。
とても冷えきってはいないが、とてもぬるい。というか内部はやや冷たい。
皮は?
ほんのりぱりっとしている余韻はあるものの、結局ぱりっとしていない。
人気店だからなぁ
8割方焼いておいて、仕上げの焼き入れをして出す感じなのかなぁ
仕方ないよねぇ 工夫よねぇ
たまには我慢してみよう。美味しいお魚は、冷めてもある程度美味しいはず
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
お魚にお箸がのびない。唯一熱々の、でもそんなに
お出汁のきいてもいないお吸い物がなくなる。
ご飯も熱くはなくて、お茶は冷たいお茶。身体が冷えてくる。
店員さんに温かいお茶が欲しいと伝えてみる。
きびきびと、運んできてくれる。
申し訳ないけど、それでもお魚にお箸がのびそうもなくて、、温めてもらえないか伝えてみる。
とても恐縮して、少しお時間かかりますがと断って、すっと持って行ってくれる。。
心底その対応はありがたいがしかし・・・・・・・・
これは望むのと逆の結果になるのではと、自分で頼んだくせに、私は非常に懸念している。
焼魚は、最初に焼く時が唯一の勝負の時である。
仮に焼きが甘かったとしても、追加で加熱したら美味しくなるわけでは全くないと思っている。
何故なら、一旦冷えたお魚が、熱が入るまでに再び加熱される過程で必要以上に水分が飛ばされ、結果的には身のジューシーさやふっくらした旨味が失われるから。
再加熱された焼き魚は、ぱさぱさに、からからになって、皮から身を離すのが難しくなるのがオチであると思っている。
それでも尚、冷えてしまっている、本当はとってもポテンシャルの高そうな鯖ちゃんに、私のお箸はのびなかったのである・・・
なので、やむを得ずお願いしたにも関わらず、私の気持ちは、カラカラになってしまった鯖ちゃんの登場を予測して、きっと冷めていてもポテンシャルを十分に感じさせる鯖ちゃんを見る影もなくすることになったのは私の指示だったことになるのだと思って、非常に暗くなっていたのであります・・・・・。
で、その後10分くらい経ったでしょうか。
「お待たせしました、申し訳ありません、」
と、店員さんが、急いでしかし丁寧に腰低く、再加熱した鯖くんを運んできてくれた。
見た目からは・・・わからない、皮は丸々残しておいたので、ぱりっとしているようにも、カラカラなようにも見えなくはない。
ただ、添えられていて、私が突き崩していた大根おろしは、まん丸に再生されている。(大根おろし大好きで沢山使う身としては、とてもありがたい)
暫し鯖くんと見つめあった後、おそーるおそる、身にお箸を入れる。
ん?!
・・・・・・・・・
固くない気がする・・・・・・・・?
いやでも、食べてみないとわからない。
そっと、一切れを掬い取り(ガチガチではなさそう)、恐る恐る口に運ぶ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?!!!
固くない・・・・・・( i _ i )
パサパサじゃない・・・・・・( i _ i )
干からびてない・・・・・・・・・・( ; ; )
本当に、心底意外なことに、再加熱してもらったさばくんは、ほんのり水分は少なくなっているものの、温かくて、ジューシーで、ふっくらしていて、旨味が十分に感じられるものでした。
なんだーーーーーーーー
さっさと、普通に温めるのお願いしたらよかったーーーーーーーーーーー!ー
美味しくてよかったけど、何だかどっと疲れちゃったよ。
お店の人にも何だか申し訳なくなっちゃってるし。。。
かくして、超警戒したのに美味しかった鯖を綺麗に平らげ、丸い玉手箱の辛くない辛子明太子と、保存料辛くない美味しい高菜漬けをたっぷり頂いて私は、もっとよれよれになって、お店の人の丁寧なお詫びに恐縮しながら、お店を辞したのでした・・・・・・
暫く間を空けて、次はもつ鍋行くぞー、おーーーー!(今はくたくた)
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