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【子どもは子どもを生きています/小西貴士】 子どもと子どもと読みました
森のなかで過ごす子どもたちの様子に小西さんの言葉が添えられている写真集です。出会った時からだいすきなこの本。
夕食中にふと私たち夫婦の本棚に興味をもった長男の一言がきっかけで、久しぶりに手に取った。後で一緒にみようって約束したから、寝る前にこたつにあたりながら表紙をめくる。
75ページある、写真と言葉のこの1冊を、長男と次男と一緒に30分かけて読んだ。
次男は「もう眠たい…でも、おもしろいから見たい…」と言いながらだんだん傾いていって、半分くらいのところで寝ちゃっていた。
そのつぶやきを聞いて、次男が面白いと感じていたんだと分かって面白かった。
長男は2回だけ休憩の深呼吸を入れながらも、最後まで見入っていた。
言葉はどちらかというと大人目線の文章。幼児向けの絵本に出てくる言い回しとはちょっとちがう。だけど、言葉が多少難しくても、写真に写る自然や登場人物の様子を見たらひしひしと感じるものがあるんだろうな。
わたしよりずっとリアルに、主人公になっているだろうな。
なぜなら2人は、自分も泥だらけになって、寒いも暑いも全身で浴びて、涙も溜めて流してたくさん笑って、仲間と森のなかで過ごしてきたから。
後半のとあるページに、「おにいちゃーーーん!!!」と叫ぶ弟くんの様子と2人のやりとりが載っていて、それがまるでお父ちゃんを呼ぶ子どもたちの姿と重なって、読みながら泣いちゃった。
「お母さん泣いちゃう〜。」って言ったら、長男はおどけて変な顔をして「やったー笑った〜」って言ってた。お母ちゃんが笑いながら泣く姿はちょっと珍しいかもだよね。たまにあるけどね。
あと、今日のハイライトは、男の子が大きなカエルをおんぶしている写真。指でトントンしてあげていた、と書いてあったから、こんな感じかなぁと隣にいる長男の背中を指でトントンしてみたら、「じゃあカエルになるからね。背中に行くから」とおんぶされる真似をして私のうしろでに来た。「ケロっケロっ」と言いながらぴょこぴょこする長男の背中に腕を回して、指でトントンした。すっごく嬉しくてかわいい、幸せな気持ちになったよー。
もう一冊はまた明日読もうね。
リビングには子どもが産まれてからのアルバムがあって、それを見るのが2人とも大好き。この時こうだったよな〜とか、ここまた行きたい!とか気持ちを教えてくれたり少し小さな自分を見て笑ったりする。
それからスマホに入っている日常や旅行などの写真を時々見返して、思い出を話してくれることもある。
ただ「子どもは子どもを生きています」には、自分は写っていない。だけど、出てくる知らない子どもたちの気持ちや顔面に付いた泥の感触がありありと分かる。そんな2人を尊敬するし、羨ましいし、ただただありがたいです。
毎日ありがとう。
今日も面白かった!