ピンチ!コロナ禍にヨガスタジオをまさかの拡大?①〜拠点を持つ〜
全ては断捨離から始まった・・・
暑すぎた夏も過ぎ、2020年もあと3ヶ月と少しとなった。
今年ほど、人々の心や価値観、生活を揺さぶられた年もなかったし、この先もないのではないかと思う。誰もが強烈に洗礼を浴びた年だった。
しかしそれと並行して、日本や世界が慢性的に抱える問題も少しずつ改善に向かうキッカケとなる部分もあるので、やはり全ては表裏一体で、全てが悪いと言うわけでもなさそうなのが救いかと思っている。
そしてこの事態で殆どの人々が、事業や生活を縮小せざるを得なかったと思う。
生活を縮小といえば私も、思えば昨年あたりから無性にモノが減らしたくなり、大断捨離を行っていた。モノが多ければ多いほど、視界が曇り、本当に大切なものや進んでいくべき道が見えにくくなる気がしたからだ。
半年くらいかけて大断捨離を行い、生活をコンパクトに縮小しはじめた、そのあとに繰り広げられた私の、人生の最大ピンチであり、最大のチャンス?について記しておこうと思う。
拠点を作るから人が集まる
2014年、私は世田谷区桜新町に定員7名程度のセミプライベートスタジオを作った。それまで長年、フィットネスクラブやヨガスタジオを周って仕事をしてきたので、そろそろ拠点が欲しいという感覚になり、ふと物件を探し始めたところ、ほぼ一軒目の内覧でその部屋に出会えた。
しかし、色々計算して家賃も支払って自分たちも暮らしていくには、1ヶ月で最低でも80人の生徒さんに来て頂く必要があった。そこで私は見込み客ならぬ、見込みの生徒さんの数を数えてみた。きっとあの方は1度はスタジオに来てくれるだろう…と見込めた人を。
すると、ちょうど80名くらい!これはイケるか?と言う思いもあったが、同時にまだまだ不安が多かった私に、そんなタイミングである方が言ってくださったのは、
「拠点を作らないからその先に続かない。ある程度の生徒さんがいるなら拠点さえ作れば人は自然と集まると思うわ。」
という言葉だった。
その頃の私は沢山のイベントに呼んでいただいており、そのイベントが終わった際に「先生のレッスンは次はどこへ行けば受けられますか?」と聞かれることもしばしばだったのだが、当時は会員制のフィットネスクラブでの指導がメインだったため、その先につながりにくいな・・・と痛恨の思いを持っていたこともあり、その言葉がドンピシャで突き刺さったのだった。
一生一人で動き続けるのか?
そんな背景もあり始めたスタジオは、オープン後数日で見込み人数である80名を突破。よくあるオープニング景気であることは知りながらも、とてもいいスタートを切ることができた。
そこからまあ、多少の波はありながらも6年間、小さな空間でグループレッスン、パーソナル、養成などなんだかんだと営業することができていた。(このあたりについてはまた別の記事で)
しかし同時に徐々に思い始めていたのは、その箱(スタジオ)の大きさや雰囲気からいうと、私の個人スタジオ!というイメージが強く、このままこのスタジオで続けるのであれば、一生私一人が動き続けなければならないな…という一抹の不安だった。
昔から疲れやすく、強靭な体力を持っているわけではなかったので、これには自信がなく、早かれ遅かれ、スタジオを縮小して自宅兼スタジオにするか、もしくは人を雇えるほどスタジオを拡大するしかないかな…とも思い始めていた。
とはいえ結局はスタジオを拡大する自信なんぞ全くなかったため、時間があれば自宅兼スタジオができるような物件を探し始めていた。旧スタジオをスタートしてから3年後くらいのこと。
しかし、自宅兼スタジオをする条件として、プライベート空間は守りたかったためリビングとは別に10畳以上の部屋が必要だった。世田谷区桜新町周辺は高級住宅地なのでバブルの頃に建てられたような条件に合う部屋が時々あったが、駅から遠かったり、スタジオには向いてないデザインだったりで惜しいところでいつも敗退という感じだった。
そんな中、2014年のスタジオオープンから3回目の契約更新が近づいていた2019年の冬頃から、今おもえば無意識にフィットネス事業の経営者の方のセミナーを受けに行ったりするようになっていた。その頃はまだスタジオを拡大するなんていう意識は表層にはなかったが、深層心理の中では既に準備をし始めていたのかもしれないなと今になり思っている。
厄払い後の変化…
2020年の始まった1月中旬、私はふと思い立って友達と川崎大師へ厄払いへ行った。
太鼓とお経と護摩の炎のバイブレーションが見事に私の細胞に響き、身体が軽くなった。余談だけど、やはり日々色々なものが溜まるので時々浄化は大切です。
そして心身が軽くなった次の日から私の思考に変化が訪れるのだった。それまで自宅兼スタジオに移転しようと物件を探すも見つからなかったので、今度は180°マインドを変えて、もしスタジオを拡大したらどうなる?とシュミレーションを始めたのだった。
そしてなんとその翌日、私は駅前のメインストリートにあるビルの3階に空き物件と書かれた貼り紙と目があうのだった。
え?こんなところに空き物件なんてあったっけ?
と思いながらも私は気がつけば不動産屋さんに駆け込んでいた。
〜つづく〜
写真は旧スタジオのレッスン風景。今思えばかなり密!!!