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B2BからD2Cへ
ジュエリー業界にとって、デジタル化を展開することは必然的でした。
オンラインショップの導入は店舗を持つ小売店だけでなく、製造卸メーカーも消費者に直接販売するために導入を始めています。果たしてオンラインショップがオフラインショップを終わらせてしまうのでしょうか?
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Simon G. Jewelryはアメリカ有数の製造卸ジュエリーメーカーです。35年の歴史がある家族経営ブランドは800以上の契約小売店を保持し、今まで消費者に直接販売することはありませんでした。
しかし、COVID-19の流行によりもたらされた全国的な店舗閉鎖により、同社は小売パートナーに利益をもたらす方法で、卸売のみのモデルを再考するようになりました。
Simon G.は今年5月にWebサイトでeコマースプラットフォームをデビューさせ、高級ジュエリーをオンラインの消費者に直接販売を開始しました。しかしこれにはオチがあり、すべての売り上げからの利益の一部は、顧客に最も近い場所にある小売業者に利益(コミッションのようなカタチで)をもたらすと言うのです。
「私たちは今までもB2BからD2Cへの移行について話し合い、それがブランドにとって大きな一歩となる信じていました。」「私たちの小売パートナーは私たちのビジネスの基盤であり、大胆な調整を行うならば小売店にプラスの影響を与える必要があります。」「私たちのビジネスにおけるこの変化は、何よりもまず彼らに利益をもたらすことです。」同社最高責任者のガニミアン氏は声明で述べる。
同社はこの変化を当面の間維持することを計画しています。そしてD2Cへの移行は例えそれが短期間であっても、コロナ禍の中で対面での買い物を取り巻く厳しい現状を考慮すると、ジュエリーの販売方法は変化と調整が必要です。
オンライン販売のセットアップは必然的です。しかしSimon G.などの大規模なB2Bブランドの場合、eコマースポータルやInstagramショップの開設は微妙な問題があります。卸売りの基盤を無視したり、努力して築き上げた小売店とのパートナーシップを飛び越えたビジネスをすれば、一部の小売業者は去って行くでしょう。
サイモンG.はオンラインに移行することで地元の小売業者に横槍を入れることになりますが、これらのパートナーに受動的な収入をもたらす健全かつ精通した変化だと主張しています。
果たしてこの変化はB2Bビジネスで長年の関係を持つ貴重で信頼できるパートナーとの関係が崩れてしまわないのか、疑問が残ります。
日本でも製造メーカーや卸業者が消費者へ直接販売するケースが増えています、ジュエリー業者は繁栄し生き残るためには適応しなけらばなりません。しかしお互いの為には決して競争ではなく、コラボレーションするべきですね。
[ not competition but collaboration ]