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車椅子一人旅 旅日記(2023.9.30~10.2) ②乗り継ぎ

9月30日(土)
この日1つ目に乗った飛行機はお昼すぎに出発。
天気は少し雲はあるものの晴れ。
飛行機の中から、湖も綺麗に眺めることができました。
乗り継ぎ先の札幌新千歳空港に到着。
お客様が皆様降りられたあと、空港の方が車椅子を持って座席まで迎えに来て下さり、客室乗務員さんたちに支えてもらい車椅子に移動しグランドスタッフの方に押してもらって到着ロビーまで連れて行っていただきました。
この飛行機は、パッセンジャーボーディングブリッジ(搭乗橋)で降りるかたちでしたので、飛行機から空港までつながった通路をグランドスタッフさんに車椅子を押していただいて、到着ロビーまで向かいました。
途中、通過するところは、修学旅行生など人が多くて、車椅子の低い高さだと更に人が多く感じました。
この人混みの中を自分で車椅子をこいで進むのは、ちょっと大変です。
車椅子を押してくださるグランドスタッフの方に感謝感謝です。
関係者以外立ち入り禁止の扉をいくつも通過してエレベーターを降りると、到着ロビーに着きました。
そこで、自分の車椅子とご対面。
次の飛行機まで数時間ほどあるので、しばらくひとりで空港で過ごします。その際、運転しなれた車椅子が良いので、乗り継ぎ先で、一旦自分の車椅子を受け取るとにしていたのです。
自分の車椅子に移動して、到着ロビーを出ました。
エレベーターで出発フロアにあがり、お土産屋さんの間を抜けて、お求めのお弁当屋さんへ。
夜ご飯にいただくお弁当を購入しました。
この日はかにめし弁当を購入。
家から持ってきていた保冷バッグに入れて、夜ご飯の調達は完了。
次に向かったのは、三階の飲食店フロア。
いつものフードコートへ直行する。
ここには、車椅子専用の席があるのでとてもありがたいです。
自分で車椅子をこぐので、汁物は避けたいのと、この日は家で軽く昼食を取っていたので、軽食をとることにしました。
アボガドバーガーを購入して、ゆっくり味わい、目の前に広がるガラス窓から、飛びたつ飛行機たちを何機もみおくりました。
千歳空港は曇り空でした。
到着先も雨が降るかもしれない予報。
到着まで天気が持ちますようにと願いながら、旅の途中の写真を一枚スマホにおさめ(サムネ)、フードコートを後にしました。
フードコートを出てむかった先は、カードラウンジ。
2時間ほど時間があるので、ラウンジで過ごすことにしました。
スマホの充電をさせていただきながら、大好きなトマトジュースを飲み、備え付けの新聞や雑誌をはしから読ませていただき、大きな窓から離発着の飛行機を眺め、まったりと過ごさせていたまきました。
出発の時間が近くなったのでラウンジを出て、いざ、保安検査場へ。
1便目に乗る前の打ち合わせで、2便目の搭乗口までは自分の車椅子で行き、ゲート前で、空港の車椅子をお借りすることになっていたので、自分の車椅子で保安検査場を通過しました。
私の車椅子は金属製です。
保安検査のゲートを通ると、金属探知機のブザーがなりました。
なので、係の方が、車椅子のポケットや私の体から足の先まで念入りにボディタッチで検査をしてくださいました。
無事に検査を終えて、車椅子をこいで搭乗口へと向かいました。
時刻は夕方の5時前、到着した日中よりも混雑さはましになり、車椅子でも人の邪魔にならないか気になるのも少しましに移動することができました。
搭乗口につき、本を読んで待っていると、突然の放送が……
「神戸行は、都合により搭乗口を変更いたします」とのこと。
突然、隣の搭乗口に変更することになり、周りのお客さまも私も揃って大移動。
移動を無事に終えて、しばらく本を読んで搭乗時間まで過ごし、出発近くになると、グランドスタッフの方が空港の車椅子を準備して声をかけて下さいました。
車椅子を乗り換え、グランドスタッフさんの案内のもと、事前改札サービスで飛行機へと向かいました。
この飛行機に乗り込む際も、先程到着した時と同じ、長い坂道のパッセンジャーボーディングブリッジを通るかたちでした。
グランドスタッフの方に車椅子を押してもらい、丁寧に案内していただきました。
機内に乗り込むと客室乗務員さんたちに笑顔で迎えていただき、座席に着きました。
その飛行機には、モニター画面が搭載されており、イヤホンを受け取ってドラマを2話みてフライトを楽しみました。
千歳空港から神戸空港までは約2時間。
ちょうど最後の2話見逃していたドラマが放映されていたので「やったー」と、ウキウキしながら画面をみつめていました。
ドラマがちょうど終わったと同時に、神戸空港に無事に着陸しました。
窓の外をみると、懐かしい神戸の景色。
お昼に北海道の自宅を出発し、夜9時前に神戸に無事に到着。
まだ目的地まで到着はしていないけれど、神戸空港をみてなんだかホットしました。
他のお客様が降りられている間、客室乗務員の方が声を掛けてくださいました。
「神戸にお住いなのですか?」
と尋ねていただき
「いいえ、実家が神戸なのです」
と答えると
「そうなのですね。私の弟が神戸に住んでいて、弟が神戸は坂が多いと言っていました」
と、客室乗務員さんが話して下さいました。
なるほど、弟さんの神戸の印象は坂道なのだと思いました。
確かに、神戸で育った私は坂道を当たり前のように過ごしていたが、言われてみると他の場所より坂が多いことに改めて気づきました。
「あっ、確かにそうですね。坂道に住宅街も並んでいますね。私の実家の先も坂道ですし、明日同窓会で行く学校も坂道をのぼりきったところにあります」
と答えました。
「車椅子、坂道大丈夫ですか?」
と尋ねられ、
「あっはい、バスが学校の前まで出ているので大丈夫です」
と答えました。
答えながら、そういえば学生のころは、毎日あの坂道を登って学校まで通っていたなぁ。
と懐かしくなりました。
車椅子で学校を訪れるのははじめて。
私が車椅子で生活していることを知らない人たちはどんな反応をするかな?という思いが少し脳裏に浮かんだけれど、心配より、懐かしい学校や仲間たちに会える楽しみのほうが強かった。
客室乗務員さんと、神戸の坂道の話や、
「神戸の街は素敵ですよね」
と言っていただいて
「はい、久しぶりに帰ってきて神戸のきれいな景色を見るとなんだか気持ちがワクワクします」
などと話をしているうちに、お客様はみんな降りていました。
客室乗務員さんに見送っていただき、私も飛行機を降りました。
神戸空港のグランドスタッフの方が、車椅子を押して到着ロビーまで案内して下さいました。
到着ロビーで、自分の車椅子に乗り換えてお礼を伝えて、到着ロビーを出ました。

ドキドキフライトは無事に終わりました。
次は、ドキドキの電車でホテルへ向かいます。

③電車&ホテル編につづきます。







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