空想世界詩 ‐終章‐
ここでない場所。
今でない時代。
これは、異なる世界で語り継がれた物語を、詩という形で綴った作品です。
<例祭>
祈りましょう
祈りましょう
逝った人々
還りし世界に
届けと願って
誄歌(るいか)を捧げる
祝いましょう
祝いましょう
歌って踊れば
沈んだ心も
報われ心も
笑顔に変わる
<山あいに響く>
鋼(はがね)の山に
氷雪降りた
魔龍が滅びて
自然に還った
鎚の音(ね)響いた
山あいの
街並み今日も
活気に溢れた
<日常>
船を漕ぎ出し
漁に出る
波は穏やか
魚は大漁
陽気な船歌
空へと響いて
戻った日常
今を感じる
<平和な旅>
街道沿いに
咲く花々が
朝露濡れて
煌めき帯びる
一度は枯れた
生命(いのち)も再び
芽吹いて色彩
豊かになった
それを眺めて
愛馬と共に
歩む旅路は
平和を感じた
<続く物語>
物語を紡ぐ
平和を祈る
人々の生活に安寧な時が
続くことを願って綴る
語られた世界の
ひとかけらの希望
散らばった過去と
形を成した未來
歩む道のりは
まだ遠いけれど
これからも続く
物語は生まれる
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