レジェンド・オブ・ヒーロー 中華英雄 中国から見た米国と日本とアジア人差別
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アマプラに中華英雄がきていたので紹介。
主演はイーキン・チェン。歌って踊れる俳優であり、日本で言うと木村拓哉さん的存在である。
大の日本のアニメや特撮好きであり、日本に来るとオタクショップに入り浸り、その様子をテレビのドキュメントで放映されていた。
イーキンはトンデモ設定のカンフー映画にも出演してくれるので好きだった。
イーキンは、いつもマジなのである。マジ故にアニメや漫画っぽい実写映画の時に非常に映えるのだ。
冷静になると頭に「?」が浮かぶ場面でも説得力が増す。
そんなイーキン主役の中華英雄。公開当時、嫌がる友人を誘って観に行った。
俺的に大満足で主題歌のサントラまで買ってしまった。
友人は「とんでもないB級映画だ!!」と言っていたが、怒ってはいなかった。
そんな、中華英雄がアマプラで観れるんですよ!!
ネタバレあり
中華英雄の主人公の名前が華英雄という、本気なのかふざけているのかわからん映画。
日本英雄だと本英雄みたいな名前である(意外と悪くないのか)。
時代は1910年からはじまる。
アメリカ人に家族を惨殺され、怒りに燃える華英雄。
家族の仇は討つが、母国にはいられなくなったのでアメリカへ渡る。
入国の際に殺虫剤のDDTを物を扱うようにぶちまけられ、絶叫するところは必見である。
中華系移民の迫害について、描いている真面目なテーマなのだが、基本は超絶カンフーバトルである。
華英雄の持つ剣「赤剣」は、その名の通り赤く光る剣。
スターウォーズのライトセーバー、そのままである。
主人公の師匠の鬼僕(シャドウ)先生は覆面で両腕の無い足技の達人。
最後まで覆面を脱ぐことなく、謎のまま物語は終わる。
もちろん、日本の侍剣士も敵役で出てくる。
ラストバトルは自由の女神像の上で、超能力のような剣技を繰り出し、女神像を滅多切りにして崩壊する。
やりすぎも、ここまでくると清々しい。
「ああ、中国は日本と手を組んでアメリカを倒したいんだなぁ」
というのが当時の感想だった。
アメリカが世界警察をやっている時代で、中国は今ほど影響力は持っていなかった。
最近のオスカーやオリンピックでも浮彫りにされてきたが、アジア人差別は白人文化にある。
その象徴が自由の女神の破壊場面である。
宙を舞い、中国人と日本人が、剣と刀で自由の女神を斬り刻む。
不謹慎よりカタルシスを感じる場面である。
今では思想が強すぎて出来ないし、今や日本は中国の目の上のたんこぶだ。
共にアメリカを倒そうとは思っていないだろう。
イーキンが「日本が好き」と表立って言えなくなってしまったのは寂しい。
大好きな超合金を今でも買っていてくれたらと思う。
ツッコミどころは多いけど、娯楽映画としては滅茶苦茶面白いから気になった人は是非観てね。
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