アンブレイカブル シャマラン監督にハマった映画
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主人公のデヴィットは配偶者に先立たれ、一人息子のジョセフと暮らし、仕事はスタジアムの警備員。
何の変哲もない平凡な男。
そんな、平凡な男デヴィットは132人の死者を出した列車事故から無傷で生還する。
まさに奇跡としか言いようがない。誰にも説明がつかない奇跡だ。
デヴィットは何故自分だけ助かったのか疑問に持ちながらも平凡な日常に戻っていく。
そんなデヴィットの袖を引っ張るように、目の前に現れたのはイライジャと名乗る車いすに乗った画商。
イライジャは骨形成不全症で、少し壁にぶつかっただけで骨が折れてしまう難病を抱えていた
イライジャが扱う絵はアメリカンコミックの原画である。
彼は、それにお金以上の価値を感じており「価値のわからない者、アートとして扱わない者には売らない」ときっぱり言う。
そんなイライジャが何故自分の元へきたのか理解不能なデヴィット。
イライジャはコミックの表紙の説明をしながら「私のように「ガラス」のように脆い人間がいるのなら、反対の性質を持つ人間もいるのではないか。スーパーヒーローのような」
事故で無傷で助かったデヴィットに特殊な力があると推測するイライジャ。
怪我や病気をしたことがあるかと問われ狼狽えるデヴィット。
彼は風邪もひいたこともないし、怪我をしたこともなかったのだ。
いや、大学時代に車の事故で足を怪我したのだ。
それでアメフトの選手の夢を諦めて、妻と結婚したのだ。
デヴィットは逃げるようにイライジャのアトリエをあとにする。
普段通りの生活をするために警備員の仕事に戻るデヴィット。
ふと、ある男の手に触れた時に頭の中にイメージが湧く。
「男は不審物を持っている」
デヴィットは戸惑いながらも同僚に無線で連絡する。
ほどなくして男はセキュリティで止められた。
やはり不審物を持っている。
直感だったのか、デヴィットは人込みの中で目を閉じて集中し、手を少しだけ広げる。
デヴィットの手に触れた人間が犯した罪のイメージが脳裏に突き刺さる。
この力は何なのか、イライジャの言うように自分はスーパーヒーローなのか。
デヴィットは自分の力の限界と過去を探り出す。
一方で父親にスーパーヒーローの力があると確信するも、父親が自分の能力を否定する姿に情緒不安定になっていくジョセフ。
デヴィットは本当にスーパーヒーローなのだろうか。
若干ネタばれ注意。
スーパーヒーローものの序章のような物語。
シックスセンスのシャマラン監督と聞いて期待したファンが多かったが、あまり評価されなかった。
しかし、俺は一回で魅了されてしまった。
淡々として派手さはないが、普通の人間に特別な力が宿ったら?
そもそも本当に、そんな力があるのかと劇中で何度も否定され、そこを崩されていくのよね。
はじめは薄気味悪いイライジャもデヴィットの過去を探るうちに、段々とブレイン的な相棒になっていく。
ジョセフは父親を慕い、自分に同じ力があると思って試すも無いとわかる。
父親にはスーパーヒーローになって欲しい。それを証明したいと苦悩する。
それでも親子の絆は強く、前を向いて生きていく。
シャマラン監督なので、ラストに向けての伏線も盛りだくさんなので、是非是非観て欲しい。
一緒に語りたいから観て欲しい。