シンドラーのリスト視聴中

アマプラでシンドラーのリストを視聴中。

スピルバーグは戦争映画では、エンタメに寄らない。
フェイブルマンズを観ると、その解像度が上がる。
並の監督が撮っていたら主人公を真っ白な善人として描いた可能性が高い。
オスカー・シンドラーは元々は金儲けのために強制所送りになるためのユダヤ人を安い労働力として買い上げ成功者となる。
ある日、労働者の1人がお礼を言いにきたので会うと歳を取って片腕がない。
「神のご加護を」
と何度もお礼を言う老人にオスカー・シンドラーは目も合わすことがない。
老人が退室したあとに「二度と、こんなことをするな」と会計士にして腹心のイザックを叱責する。
この老人はイザックの取り計らいで工場に勤務している。
イザック自身もユダヤ人で、老人を助けるために工場に勤めさせのだ。
オスカーに会わせたのは、きっと彼の中の良心が少しでも動くかと思ったからだ。
すぐあとに老人はナチスに「老人であること」「片腕であること」を詰め寄られ、あっけなく銃殺される。
雪かきを手伝っていただけなのに。
オスカーは「彼は役に立っていた」とナチスに対して激怒するが、それ以上のことは出来なかった。
しかし、彼の中で何かが動いた。
オスカーは差別や偏見を抱えているが、それは我々も同じこと。
そして、老人を嫌悪感を示しながらも工場を辞めさせなかった。

人間というのは行動なんだよね。
心の底は汚れていてもいい。
為すべきことが善きことでありたいと思う。
ちょっと一気に観れなかったけど、落ち着いたら続きを観よう。

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