ボヴァリー夫人 才気あるが知見を広められなかった女性の悲劇
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聞いたことはあるが読んだことはない本が、いくつかある。
主に文学作品。ボヴァリー夫人もその一つで「いや、これ不倫の話なんやろ」と敬遠していた。
アマプラの見放題終了の表示がなかったら気付かないし興味もわかなかった作品だ。
まぁ、作業用程度にはいいかと思ったのとアリス・イン・ワンダーランドなどで有名なミア・ワシウコスカが主演、最近はお騒がせ俳優に落ちぶれてしまったエズラ・ミラーが出演していたので観ることにした。
あらすじ
花嫁修業をして、結婚生活に夢を見る少女エマ。
結婚したのは田舎の若い医師シャルル・ボヴァリー。
エマは晴れてボヴァリー夫人となるも、夫は良くも悪くも普通の人。
アグレッシブでクリエイティブな発想が出来るエマには合わない。
夫はエマの不満には一切気付かないくらい鈍感で、野心もない。
エマは田舎で一生を過ごすのには我慢が出来ず、何とか夫を出世させようとする。
まったく乗り気ではない夫に痺れを切らしたころに、エマの前に美青年レオンが現れる。
都会的で洗練されたレオンに心が傾くが、レオンは田舎を離れる。
自分の知らない世界に更なる憧れを募らせていた頃、侯爵と呼ばれるマルキと出会う。
マルキは金持ちでハンサムで頭も良く、フェロモン全開のイケオジ。
はじめは拒むも、とうとう不倫関係に。
しかし、エマが本気になり離婚を切りだすと、あっさりとエマを捨てる。
侯爵にとっては遊びだったのだ。
その間はエマは田舎暮らしから抜け出すために奮闘するが、悉く失敗。
しかも、物語のはじめから悪い金貸しに騙されており、遂にツケを払うことになってしまう。
エマの運命や如何に……
原作を読んでいないから、何とも言えないのだが、映画ではエマは決して愚かな女性と描かれていない。
むしろ頭も良く美人で行動力のある女性という印象が強い。
しかし、封建的な社会で世間のことを知る機会が無く、この時代の「男性ならわかる詐欺」に簡単に引っかかってしまう。
ボヴァリー夫人が当時話題になり、現代でも映画化されるほど人気なのかと言えば「女性として生きていく息苦しさ」を書いた作品だからだと思う。
アマプラの見放題は終わってしまったけど、面白いので是非観て欲しい。
見所は侯爵の「こいつ絶対遊んでるじゃーん」感。
モテ層感凄いのよ。ファッションとか立ち振る舞いが(笑)