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「ちゃんと」の北信介と、ちゃんとできない私

みなさんお久しぶりです。熊田はむです。

noteいつぶり?ってくらい久々の投稿になりました。オンライン授業やらなんやらにキャパが追いつかなくて、授業期間中は殆ど顔を出せず。

まだ完全に夏休みではないのですが、無事爆弾か?ってくらい重た〜いレポートをめでたく昨日提出しましたので、今日の今日このnoteを書き上げた次第です。



だってなんてったって今日は!8月!19日!!!

ハイキューの日!!!!!!パチパチパチパチ!!!!🎊🎊🎊🎊


愛してやまないコンテンツ。連載は終わってしまったし、コミックス最終巻の発売日も決まったし、アニメも舞台もかなり終盤だし、だけどだけどずっと大事にしたい、いや絶対する!なコンテンツ。

何か書こうと思って、でも好きすぎて書きたいことが山ほどあって困ったくらい。なんせ隅から隅まで大好きな漫画だから。



と言っても、実はコミックスで30巻くらいから多忙で追うことができていなかったのです。1度追うのをやめてしまうと、ラグがどんどん開いていって、それが5巻くらいになると金銭的ハードルから更に手が遠のいて。いつかいつかと思いつつ、2年か3年が経っていました。

それがなんだか今年の7月、超超超急に「ハイキュー読みたい」となり、Kindleで未読の残り12巻を大人買い。

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「なんだか急にいてもたってもいられなくなり」などと供述しており。ちなみに普通にイッキ読みしました。


買ってみたら意外と5000円くらいで大人ってこんなもんか、と思ったり。でも好きなものにお金を払えるようになったのは事実だから、大人っていいな、とも。

どうでもいいけど、大人買い直後に最終回の発表がTwitterでされて、え、すごくないですか?サトリ??サトリですか???白鳥沢では天童覚が1番スキです………


そうそれで、何書こうって思って思いついたのが、『全巻泣くから全巻の泣きポイントを解説する』っていう。

いやめちゃくちゃ面白いしまたこれは1万字いくやろと思ったけど、まだ最終巻が出てないんですよね。折角やるんなら全巻やりた〜い!という事で来年のハイキューの日にでもやろうと思います。みなさんいいですか、熊田はむは意外と、やると言ったらやるはむです。


「ハイキューはモブがいない」というのは私が勝手に言ってるキャッチコピーなんですけど、だからこそ好きなキャラクターもたっっっっくさんいて。もう、困るくらいいて。

大体各校ひとりは推しがいるし、白鳥沢では天童だけど、青城なら及川さんだし、烏野と音駒はむしろ全員推しみたいなところがある。(マジ)


そんなたくさんの魅力的なキャラクターの中で、目を合わせて話したい人がひとりいる。曲者アンド曲者の双子・宮兄弟を擁する稲荷崎高校のキャプテン、北信介だ。


好きなキャラクターはたくさんいる。でもほかの人たちは、正直キラキラしすぎて目が潰れそう。

北さんがキラキラしていないのではない。正直キラキラすぎて眩しい部類の人間だと思う。目は潰れないにしても、なんだか申し訳なくなって目を逸らしたくはなると思う。

でも北さんは、キラキラしていながらも、こちらの目をしっかりと見てくれるような気がするのだ。なんせ、ちゃんとした人だから。


「喝采はいらん ちゃんとやんねん」

初登場から貫き通す彼の信念。「ちゃんと」だ。



サーブをひよった後輩に正論パンチをひっそりかましてはいたが、彼の「ちゃんとした」出番は274話からようやく始まる。北さんが入った瞬間、ナイッサァーーー!!!と全力で叫ぶ2年ズが可愛らしい。正直、登場場面は覚え切れるほど少ない。でも、読み返す度、「北さん」が染みていく。

すっくない出番を、彼は「ちゃんと」こなしてゆく。

「百戦錬磨みたいな雰囲気出とんのに」
「お前機械かなんかなん …うすうす気付いとったけど」
「信介の役目は絶望の継続や」
「あらゆる面で隙が無さすぎんだよな…もっとナメる隙を与えてほしい そう例えばペットに赤ちゃん言葉で話してる現場とかを押さえたい」

後輩にも同期にも監督にも、こんなことを言われる北信介。赤ちゃん言葉で話していようが、あんまり弱点感がない気もする。


「『反復・継続・丁寧』は心地ええんや」だなんて、そりゃ機械か何かだと思われる。かつて少年漫画誌のスポーツ漫画で、日課のトイレ掃除を描かれた男子高校生がいただろうか。


こんなにも異彩を放って、なおかつノリに乗った烏野高校・山口忠のジャンフロをA パス、さらにシンクロ攻撃をA パス、と「ちゃんと」活躍する北信介。

しかし彼がコートを踏むのは、たった274〜5、283話の3話分、2セットの23点目から25点目、3セットの19点目から23点目のたった8点分。宮ツインズを含めレギュラーの半数が2年生の稲荷崎高校の、3年生、主将。



それを悔しがるでもなく、悲しむでもなく、彼は笑顔でこう言い放つ。

「俺はバケモン達の宴に混ざれた人間や ラッキーやなあ」

出番はたった8点分。それでも他のレギュラーらが、努力を怠らないバケモン達だからと完璧に理解して、愛して、シーソーゲームのめちゃくちゃな場面でゴシック体で言うのだ。


「どや俺の仲間すごいやろって もっと言いたかったわ」

『思い出なんかいらん』の横断幕を背負う主将。北だって十分バケモンだと思うだろう。私も思う。それでも、こうした台詞からひしひしと感じる。彼は、限りなく読者に一番近い、人間なのだと。



なんだか月バリ(現実世界でいう月バレ)のインタビューかのような文面になってきたところで、私の話をしようと思う。


私は「ちゃんと」ができない。


継続・反復・丁寧は超苦手だ。得意科目は数学だったが、青チャートを何周もして問題パターンを暗記する同級生たちを尻目に、自分には絶対無理と割り切り、「なんか見たことある」からの推理能力でセンター数学8割5分を叩き出した。ちょっとマグレだったけど。

ちなみにザ・暗記科目の日本史と世界史は、どちらもきっかり60点だった。高校までの継続反復丁寧な勉強が正攻法の科目たち、今考えると乗り切っただけですごいのではと思う。そういえば私の高校時代の数学の先生は「基礎・反復・徹底」を口煩く説いていた。似てる。


日本史世界史60点でもそれなりに大学生になって、ひとり暮らしを始めたけど、だからといって私が美しい暮らしができるはずがなかった。

部屋は散らかり放題だし、ご飯もレンチンパックのまま食べるし、なんならそこに納豆ぶち込むし。毎日気まぐれに起きて、週5で夜更かしして後悔して、洗濯物は生活できないギリギリまで溜めるし、シンクもいっっっぱいになるまで見てみぬふりをする。ここ一年は恋人と同棲を始めてちょっとマシになったけど、それでもまあ酷いもんな気がする。


北さんと目を合わせて話すのはしてみたいけど、自分の部屋には絶対入れたくない。虫を見るような目で見られる自信がある。


ちゃんとができない私のもうひとつのどうでもいい特徴として、自他の境界が超薄くて、簡単にいうと漫画のキャラクターにもめちゃくちゃ影響を受ける。

そんな私が、北信介に出会った。

眠る前に、「ちゃんと」がよぎる。今日も眠れない。どうでもいい特徴その3として、うつっぽくなってから寝るのがめっきり下手になって、毎日布団に入ってから2時間は必要とする、というものがある。

お医者さんに言われた。お風呂に毎日浸かって、ストレッチでもして、神経を休めなさい、的な。


そう言われてからもしばらくくすぶっていた。お風呂に毎日浸かるというのは、私には残念ながら全くない習慣なのだ。ストレッチなんて尚更。恋人を暮らす前、ひとり暮らしをしていた2、3年、大学生身分にしては若干広めの浴槽にお湯を張ったのは片手に収まる程度だった。柔軟運動は部活をやめて一年近く、全くしていない。もともと柔らかいわけでもなかった身体は最早バリカタになっていることが容易に想像できる。


そんな私が、北信介に出会った。

眠る前に「ちゃんと」がよぎる。ちゃんと、やんねん。さすれば結果にはならなかったとしても、自分の筋肉になる、と。


いつもより早めに湯船に浸かる。早風呂な恋人を浴槽から見送り、足を伸ばして、好きな歌を2、3歌う。風呂から上がって保湿をして、忘れていた歌詞をApple Musicで確かめて、温風と冷風を使い分けながらドライヤーをする。

気持ちいい、かもしれない。

身体を伸ばす。案の定バリカタだったけど、いや普通に痛いなあとか思うけど、伸ばす。また思う。気持ちいいかもしれない、と。


もうだいぶ、というか毎日の習慣になっている。初めてだ。受験生のときも、部活をしているときも、その日暮らしで、アリエッティか?という生活をしていた私が、習慣に基づいた生活をしている。

毎日決まった時間にお風呂に浸かり、ちょっとぼーっとしたりゲームしたりして、机の上を片付けて、常備薬を飲んで、歯磨きして、気が済むまでストレッチをして、寝る。


いつしか睡眠薬を飲めばこてんと眠れるようになり、薬の飲み忘れは無くなり、歯医者さんに歯磨きを褒められ、身体は自分史上最高に柔らかくなった。



「『継続・反復・丁寧』は心地ええんや」

私は、少し北さんに近づけただろうか。いつか、あなたと目を合わせても、逸らさないでいられるような人間になれるだろうか、なんて。


記念すべきハイキューの日。「ちゃんと」の凄さも、まばゆい人間らしさも、正論パンチだって全部ひっくるめて、北信介が大好きだ!!!!!を叫ぶ。


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熊田はむ
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