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介護サービスの質、維持できるのか? vol.1

おはようございます!!
今日は火曜日ですので、“介護業界の話”をしたいと思います。
是非最後までお付き合いください。

(文字数:1664文字 所要時間:5分程度)

本日のは「介護サービスの質、維持できるのか?」というテーマで話をしていきたいと思います。

最近、様々なニュースやメディアで問題となっている「働き手不足問題」本当に大変ですよね。
介護業界においても、明らかに大変です。
数年前までは、まだ大学新卒の子たちが数名入職してきていましたが、ここ数年はほぼ0・・・
さらには、働いてくれている人材の高齢化問題。
人材不足の中、積極採用されるシルバー層の補助業務を担う職員達。
そしてさらに加速する職員の高齢化。
もはや、この状況で、介護サービスの質は担保できているのでしょうか?

ここからは、現在抱えている人材不足問題と質の維持向上を目指すためには、まずはどのような問題に目を向けていくべきなのかを考えていきます!

1,介護職員の人員不足問題とサービスの質低下

近年、慢性的な人員不足が深刻な問題となっています。この問題については、介護業界のみならず、国内の様々な業種で言われていますが、、、
スタッフが不足すれば、一人当たりの利用者対応数が増え、業務に追われることで、十分なケアが行き届かなくなります。
例えば、これまでは1対1で食事介助ができていたところが、利用者2~3名に対し介護職員1名が同時に対応している。みたいな状態です。こうなると、利用者の細かな状態変化に気付けなくなり、最悪誤嚥や窒息のリスクにもつながります。
他にも様々な場面で人手不足が引き起こす事故リスクが高まります。
フロア:見守り不足による利用者の独歩⇒転倒。
浴 室:時間に追われての介護提供による利用者の状況確認不足⇒状態悪化に気付けない。などなど。。。
どうしても、介護職員の不足はサービスの質低下に繋がってしまいます。

2,教育機会や研修参加率の低下

介護職員の不足とも関連してきますが、研修機会の不足または職員不足からくる職員の気持ちの余裕・意識の低下による研修参加率の低下によって引き起こされる「介護技術の低下」が問題となってきます。
介護においては、専門的な知識・ケアが必要となってくるケースも往々にしてありますが、その知識・技術の獲得の場への積極的参加が難しくなってきてしまい、結果的に良質なケアができなくなってしまいます。

3,利用者・家族の満足度の低下

サービスの質が落ちることで、当然ながら当該サービスを利用している利用者や利用者の家族の満足度は低下します。
提供されるサービスが利用者や家族の期待に応えられない場合、不満が蓄積され、信頼関係が損なわれるとともに、最悪、他の施設に移るという選択肢をとられてしまい、利用中止となってしまいます。
また、その利用者だけでなく、介護施設やサービス提供者の評判に影響してしまい、新たな利用者獲得の足かせとなる場合も考えられます。

4,新たな技術活用の停滞

新たな取り組みとして最新の技術導入が推奨されています。介護ロボットや見守りのための監視システムなど、様々な商品が次々と登場しており、少しでも介護人材の不足をAI・ICT化で補おうとしていますが、なかなか進んでいないのが現状です。
導入に当たり、初期投資がかかったり、ランニングコストもかかる。そして何よりも、そのシステムを使う人間がそれなりに高齢であるが故に起こる「導入しても使いこなせない」問題です。
働く職員層は明らかに他業種に比べ、高齢化しており、PCも触ったことのない‟おいちゃん”‟おばちゃん”がワンサカ…これは進みませんよね。

とまぁ、こんな感じで、様々な問題が
日本全国で
同時多発的に
発生しております。

この問題を解決し、介護サービスの質を維持、さらには向上まで持っていくことができるのか?
我が国において、どのような施策が必要なのか。
来週は、この続編を書いていきたいと思います!

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
是非来週の配信をお見逃しなく!!
ではまた!!

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